おうまさん

SEのふりをしながら趣味をやる。

HD650とT1 2nd以外に使い分けが出来るヘッドホン

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1. はじめに

現在、ヘッドホンはHD650とT1 2ndを使用している。

今後、自身のオーディオ環境をグレードアップしていくにはどうすれば良いか考察する。

 

2. HD650とT1 2ndの使い分け

ご存じの方が多いかと思うが、HD650は低音がよく響くヘッドホンである。また、装着感が心地良く気軽に聞ける。

対してT1 2ndは高音がよく響き、音の解像感が半端ではない。また、ボーカルにおいては耳に一歩近づいて音を鳴らしてくれる。

私はアニソンやクラシック、JPOPをよく聴いている。

これらの曲を聴く際、私は以下のように2つのヘッドホンを使い分けている。

HD650

・低音がよく響く曲を聴く用*1

・ブログ執筆、ネット徘徊のBGM用

T1 2nd

・奈々様やラブライブなど女性ボーカルをガチで聴く用

・耳元でしっかり曲を聴きたい時用

・高い音がよく出る弦楽器(ヴァイオリン、ピアノ)が使用されている曲を聴く用

 

ゼンハイザー オープン型ヘッドホン HD650【国内正規品】

ゼンハイザー オープン型ヘッドホン HD650【国内正規品】

 

 

3. 今の環境で足りない要素

低音から高音までしっかりと鳴らすことには問題がないが、余韻がもう少し欲しい。特にクラシックでは、どこから音が鳴っているか分からないほどに自然に伸びがある音を求めている。

HD650とT1 2nd以外に使い分けるためには、以上の条件が含まれたヘッドホンが必要である。現在検討中のヘッドホンは3つ。

HD800、HE1000、SR-009である。

 

HD800はHD650を超える広大な音域が特徴で、家電量販店で試聴済みである。ヴァイオリンの音が綺麗かつエコーの掛かり具合が聴いていて気持ちよかった。やはりクラシックに特化していると思っている。

HE1000はSR-009と同じような系統の音を出すヘッドホンであると感じた。まさに自然で周りを包み込む音を出してくれていたが、価格が高額というのと後継機種が既に発売されてしまっているという点で中々手を出し辛い。

SR-009はHE1000と同様、今回の「自然で伸びがある音」を最大限に発揮してくれるヘッドホンでこちらも試聴済みである。こちらはクラシックのほかに、様々な音源で試聴したがどの音楽ジャンルでも奥行きのある広大な音が聞こえてきた。

 

4. 追加予定のヘッドホン

3. で挙げた3つのヘッドホンを検討した結果、最終的にはヘッドホン界の王者とも呼ばれるSR-009を購入すればHD800やHE1000を飲み込んで音を鳴らしてくれると結論づけた。また、今春にSTAXからハイエンドドライバが発表されるという話もあることから、長い目でオーディオを楽しむことができそうである。

STAX(スタックス) 静電型イヤースピーカー SR-009

STAX(スタックス) 静電型イヤースピーカー SR-009

 

 

5. まとめ

現在使用している再生環境で足りない部分を考察し、今後の展開としてSR-009を視野に入れていることを述べた。

実は、3. で述べた以外にも「ヘッドホンアンプであるP-700uをもう少し有効活用させたい*2」だとか、「電源ケーブルを変更してアンプ性能の底上げをしたい*3」だとか様々な思いが脳を過ぎっている。

まずは、3. で挙げた内容を最優先の課題とし、順次オーディオ界の発展と合わせて機器をグレードアップさせていく予定である。

*1:SELF CONTROL!!、LOVELESS WORLDなど

*2:MDR-Z1R、TH900 mk2、edition系、LCD-3かLCD-4など、とにかく導入したいヘッドホンが多すぎる

*3:Luxman JPA-15000を導入したい

東京競馬場における撮影 焦点距離編

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1. はじめに

私は一眼レフで競走馬の撮影を行っている。

photozou.jp

東京競馬場は広く快適だがレースでは、やや馬との距離もある。

レース中の競走馬を東京競馬場で撮影する場合、どれほどのレンズ性能が求められるのかは実際に撮影してみないと分からない。

今回は、何度も競馬場に足を運び、様々な焦点距離でレース中の競走馬を撮影してきたので、良い具合に撮れる焦点距離を感覚で評価する

なお、画角は一切考慮せず無理やり「丁度よく撮れる焦点距離」を大雑把に検討している。*1

 

2. 撮影環境

東京競馬場における撮影環境を図1に示す。撮影者は一般観客席の最前列からゴール板周辺にカメラを向けている状態で、競走馬は右方向に走るものとする。

焦点距離は35mm換算とし、撮影画像はトリミングなど一切加工しないものとする。

カメラはCanon EOS 1DXとCanon EOS 7D MarkII を用いた。また、レンズはCanon EF70-200mmF2.8L IS II USMとCanon EF300mm F2.8L IS II USMを用いた。

APS-Cサイズの焦点距離を35mm換算とする場合は(撮影した際の焦点距離*1.6)とする。

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図1 東京競馬場における撮影環境

3. 撮影結果

・200mm

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少し引き目だが馬全体をしっかりカバーでき、接戦のレースは横方向に安定して撮れる。接戦になりそうなレースで用いると良い。また、外ラチ沿いに来た場合は丁度よい大きさで撮れる可能性がある。しかし基本はトリミングが必要な焦点距離

・250-260mm (APS-C)

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競走馬が丁度良い大きさで枠内に収まる。もう少し迫力を出したい場合でも多少のトリミングで済む。接戦、圧勝のレースなどどんな時でも使えるオールマイティ焦点距離。個人的に1番使用頻度が高いが課題が2点ある。

・ズームレンズとAPS-Cによる撮影により、画質に妥協点がある。

・斜めからのアングルで撮影することを完全に捨て、横方向のみの撮影になりがち

・300mm

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競走馬をアップで撮れ、横方向では迫力のある写真が撮れる。圧勝のレースで用いると良い。サンプル画像のように馬全体を収められなければトリミングも出来ず、ある程度腕が必要な焦点距離。内ラチ沿いに行くほど威力を発揮する。

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300mmは上の写真のように斜め撮りで撮ることが多い。接戦でも対応可能。

・480mm (APS-C)

横方向は寄り過ぎて撮っていない。中山競馬場でも若干寄り目。斜めから撮った方が良いが、個人的には300mmで寄せ付けて撮りたい。

・672mm (APS-C)

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7D2 + 300mm + *1.4 EXTENDERで672mm。もはやダートを走っている競走馬に手が届く。ダート専用

 

4. 個人の総評

個人的に芝のレースでは、7D MarkIIで70-200mmか100-400mmを運用し、35mm換算で250mmから300mm周辺の焦点距離を狙えば、横方向・斜めなど様々な場面で運用の見込みがある。

300mmの単焦点レンズを使う場合は、ゴール直前で斜めから確実に捉えつつ、ゴール前では横方向に期待する。

競走馬の写真を撮っていて常に悩んでいるのが、「どの角度で撮れば1番美しく見えるか」ということである。

横方向で二次元的に撮れば着差を演出でき、その馬の実力を演出できるが、のっぺり感が否めない。

斜めから三次元的に撮れば競走馬の動きを表現でき、美しさを演出できるが周りを切り取ってしまう。

自身は横方向が好きで、アルバムを見てもそういう写真が多い。

カメラは常にトレードオフの関係に悩まされる。今後も場面に応じて使い分けていきたい。

 

5. まとめ

東京競馬場で様々な焦点距離で撮影を行い、撮影例を示した。

個人的に最適な焦点距離250-300mm周辺であることを述べた。

カメラの法則を無視し、大雑把な感覚で焦点距離の評価を行ったことをお詫びする。

撮影する位置取りで競走馬の見え方も変わってくるので、今回の記事を参考程度に留め、様々なフィールドで撮影をいただければ幸いである。

 

 

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X ボディ EOS1DX

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X ボディ EOS1DX

 

*1:ここが1番気になっており、自身でも途中でこの記事を書き続けて良いものか自問自答した

18年間ピアノを習い続けた結果

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1. はじめに

3歳からピアノをはじめ、22歳で上京に伴い辞めた。

ガチではなく趣味としてやっていた。

およそ18年間続けたピアノの中で感じたことを適当に述べる単なる情報発信である。

 

2. きっかけ

私は木下式音感教育を主とする幼稚園に3歳から通っていた。

音感教育では、歌を歌って音感を鍛えるほかに音楽の基礎能力を身に着ける。

国語/算数/英語学習や簡単な運動もする、非常に充実した環境にいた。

幼稚園のクラスには担任の先生が1人ついていた。

私は教室のピアノに興味を示していたらしく、やたらと弾きたがっていたらしい。

それを見た先生が、両親に「ピアノを習わせたらどうか」と提案したらしい。

覚えていないが、私は気付いたら週一ペースでKAWAI音楽教室個人レッスンをはじめていた。

 

3. 遍歴

3 - 8歳  入門・中級向けの教科書を使って淡々と曲をこなし、発表会やコンクールに出場する。

9 - 17歳   ピアノの先生が変わり、方向性が変わる。速度記号やテンポに関する勉強をしつつ、発表会、コンクール、グレード試験に挑んでいく。

18 - 21歳 たまに発表会に顔を出し、好きなクラシック曲(ベートーヴェンショパンなど)を淡々と弾く

幻想即興曲、月光1・3楽章、悲愴1~3楽章、ドビュッシー前奏曲(ベルガマスク組曲)を得意とする。

 

4. 出来事

18年やっていると、嬉しいことや辛い出来事を経験する。

嬉しいこと

・とりあえず特技の欄にピアノと書ける

・音楽のテストは100点定期

・「この曲名なんだっけ...?」と思った時に、絶対音感を利用して音階でググると曲名が調べられる

・カワイグレードテスト3級を取得した時

・大会場で大勢の人の前に立って演奏するのは中々体験できなくて貴重

・知らない人と弾く連弾が楽しい

・手が綺麗

辛いこと

・コンクール入賞経験無し

・コンクールや発表会で周りを見渡しても女の子しかいない。

・中学の頃、合唱コンクールに向けた伴奏オーディションに強制参加させられ、全く弾けずに泣きそうになる

・KAWAIグレードテスト6級の試験でこれまで経験したことのない緊張に襲われ、弾いてる途中に記憶がなくなり、不合格

・「絶対音感?パンッ!(手を叩く音) じゃあこれ何の音?」→俺「わからない」

・練習が辛い

 

5. 結果

ピアノが弾けて便利な場面もあったが、ピアノのレッスンを楽しいと思ったことがあまりなかった。

与えられた課題に対して練習に励み、週に1回ピアノの先生に指導いただくことが平凡だった。

何か自分でアクションを起こせば良かったが、ピアノのレッスンに割ける時間も少なく、何も無いままだらだらと続けてしまっていた。

後半は、先生に対して「発表会に出たくない。好きな曲を弾きたい。」と言い、ベートーヴェンショパンの曲をひたすら適当に弾いてレビューをもらっていた。

実は、この感じがテレビドラマの「のだめカンタービレ」と少し重なる部分もある。

結局、今の私は「クラシック好きおじさん」という肩書きと、「有名所の曲がなんとなく弾ける」感じになっている。

 

6. 振り返り

ピアノを続けていく中で、自分がどうするべきであったか2点述べる。

目的意識を持つ

なぜピアノを弾くのか、自分はピアノを使って何がしたいのかを明確にして取り組むべきだった。意識なく3歳からはじめたので、途中で何かに目覚めれば良かったのだが。

先生とコミュニケーションをとる

わたしはコミュ障である(唐突)。レッスン中はあまり会話も弾まず、先生から「どういう曲を弾きたいのか」と尋ねられても、簡単な受け答えしかしていなかったのである。*1

友達のような関係を築ければ、音楽面から幅広いアプローチをいただき、上達や様々な領域に踏み込めたかもしれない。

 

7. まとめ

18年間ピアノをしてきた結果を整理し、所感と振り返りを述べた。

これからピアノを習おうと思う方は、目的意識をしっかり持ちレッスンに励むと良いのかもしれない。

現在はピアノに触っていないが、近々1人だけで再開しようと思っている。目的意識は「モテたい」*2

*1:こんな私にもKAWAIの先生には良くしていただけました。やさしかった

*2:告白されたことはない

ITに自信のない私が3ヶ月で応用情報技術者試験に受かった

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1. はじめに

情報工学を専攻し、ITの事前知識がある中で28年度秋期応用情報技術者試験を受験した。

平成28年7月中旬から勉強を開始、同年10月16日に応用情報を受験し、合格したので学習過程の紹介と振り返りを行う。

現在所有している資格は、基本情報技術者応用情報技術者

 

私のITレベルを簡単に箇条書きにすると、

・プログラムを実装する際、ネットからコピーしたものをモジュールとしてそのまま利用し、実装したい機能に合わせて適宜プログラムを追加していく。はじめから自分で書かない。

・最短経路や二分木など用語は知っているものの、結局何に使うのか見出だせない

・基本・応用の午前問題に出てくる計算問題は、とりあえず答えから見る

 

...というように物事を論理的ではなく、漠然と感覚で捉える頭なので高度な知識は持ち合わせていない。

※ブログトップの成績照会の画像は、自身の結果である。ギリギリすぎ

 

2. 午前対策

書籍を買わずに、電車での移動や空き時間を利用してネット学習を行った。受験当日から1週間前からは、IPAが公表している2年分の午前過去問題を70問解いた。

ネットでは1日に30問を解いたので、トータルでおよそ1000問台は解いたと思う。

 

ネット学習では、応用情報技術者試験ドットコムを利用した。

www.ap-siken.com

 

午前受験が終わって感じたことは、2点ある。

書籍で学習しておけばよかった

特に計算問題は手で解いてみないと頭に入らず、計算が面倒な問題は答えを暗記してしまったのだ。

結局暗記したところは本番でも同じ問題が出題されたが、暗記した答えを忘れてしまい、結局その問題は不正解となった。

平成28-29年度 応用情報技術者 試験によくでる問題集【午前】 (情報処理技術者試験)

平成28-29年度 応用情報技術者 試験によくでる問題集【午前】 (情報処理技術者試験)

 

 

高度情報処理資格から問題が流用されている

平成28年の応用情報午前問題は正直難しく、午前で落ちたと思うほど受験後は青ざめていた。午前で落ちれば午後は採点されないため、受験当日は昼ご飯を抜いて自己採点を行っていた。

午前の問題文を受験会場でひたすらググっていたところ、いくつかの問題が「情報セキュリティスペシャリスト試験」や「ITストラテジスト」などの午前過去問題から出題されていることがわかった。

もちろん応用情報の午前過去問題が出題される割合は多いが、中途半端に対策すると青ざめるので注意されたい。

 

3. 午後対策

午後問題は書籍で学習を行った。ネットでも評判の「応用情報技術者午後問題の重点対策」を購入している。

 

2017 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後試験対策)

2017 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後試験対策)

 

 

書籍では、応用情報の午後必須問題である「情報セキュリティ」の分野を重点的に学習した。また、書籍全部を勉強せずに当日自分が解きそうな分野だけを見た。

 

応用情報の午後問題においては、

・監査

・マネジメント系 

が非常に解きやすい。

それに加えて私は大学の頃にネットワークを専攻していたこともあり、受験当日はマネジメント・監査・ネットワークの分野で行こうと考えていた。

従って、書籍でもマネジメント系とネットワーク系を主に学習した。おまけでストラテジ系をさらっと見ておいた。

 

28年度の秋期午後問題にはマネジメントと監査の問題が3問とネットワークの問題が1問含まれていたので、選択問題ではそれら4問を選択した。

午後問題が終わって感じたことは、2点ある。

自分の軸を練って午後対策を行う

上にも書いたが、監査・マネジメント・ネットワークに絞って学習したこともあり、短期で効率的に学習が行えたと評価している。しかし、反省点もある。

もしマネジメント系の問題が超絶難しかったら?その他の「よく分からない問題」をゴリ押しで解くしか無かっただろう。もちろんその場合、合格は無かったと思う。

従って、当日自分が解く予定の分野 + 予備の分野1つ

を勉強しておいた方が自信を持って本番に望めると思う。

 

中途半端な対策はNG

大学ではネットワーク分野を主に研究していたこともあり、「応用情報に出題されるネットワーク分野の問題は余裕だろう」と感じていた。用語の確認や記述式の問題が出題されれば乗り切れると思っていたのである。

ところが、当日は回線速度など計算して数値を求める問題が多く出題されてしまった。私の場合、計算問題はとりあえず答えを見ないと値が導けない人なので、結果的にネットワーク分野はボロボロな結果に終わった。

自分の軸をしっかり定めて、その分野において完璧な対策を行うことが重要であると認識した。

 

4. まとめ

今回は、応用情報を受験するまでの学習過程の紹介と受験後の振り返りを行った。

午前対策、午後対策ともに2つの気付いたことを述べた。

これから応用情報を受験する方向けに、少しでも情報共有ができれば幸いである。

 

私は平成29年度秋期ネットワークスペシャリスト試験を受験する予定である。

TA-ZH1ESとDA-06*P-700uを聴き比べして気付いた2つの違い (※P-750u所感追加)

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1. はじめに

3月の中旬にオーディオに目覚め、高音質を求めてきた。*1

機器を構成していく中で「TA-ZH1ES」と「P-700u」の使い分けや違いに悩まされ、どちらを購入すれば良いか悩まされたことがあった。

結局両方購入してしまったので、両者の特性や個人的感想を述べたい。*2

現在の構成は以下の図の通り。

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2. 特徴

これからオーディオをはじめる方向けに、簡単すぎるがTA-ZH1ESとP-700uの特徴を述べる。

・TA-ZH1ES

TA-ZH1ESはSONYから発売されたDAC内蔵のヘッドホンアンプである。D.A.ハイブリッドアンプやDSDリマスタリングエンジン、豊富な出力端子などデジタル要素が盛り沢山で、音質も評判である。

XLRは4ピン。ハイエンドヘッドホンにおいてはバランス接続として4ピン純正ケーブルが提供されている場合が多く、TA-ZH1ESを使う際にはわざわざヘッドホンのケーブルを3ピンに改造しなくてもよい。このアンプは様々なヘッドホンと比較的合わせやすいと感じる。

・P-700u

P-700uはLUXMANから発売された、ヘッドホンアンプのフラッグシップ。DA-06とP-700uの組み合わせは王道で、その音質は評価が高い。個人的にデザインが好きで、デカくて重いが、所有欲を満たされる。

XLRは3ピン。3ピン⇔4ピン変換ケーブルを使えば安く済む。

 

 

 

3. 比較

HD650のバランス接続で聴き比べを行ったので、気付いた違いを「音質」と「印象」の観点で2点述べる。

TA-ZH1ESは、PC→HP-A8→DA-06(Through)→TA-ZH1ES→HD650

P-700uは、PC→HP-A8→DA-06(BAL-LINE)→P-700u→HD650

で実施している。*3

再生ソフトウェアはMusicBee。音源は、℃-uteの夢幻クライマックス(FLAC96kHz)。

※試聴

夢幻クライマックス

夢幻クライマックス

  • provided courtesy of iTunes

 

・音質

- TA-ZH1ESは、それぞれの音がシャキシャキしてメリハリがある。特に曲のバックに流れているドンドンシャカが際立って聞こえる。更に、ボーカルとバックの音がはっきりと分離しているような印象を受ける。様々なレビューでハイスピード、ソニートーン、デジタル音と表現されているが、その通りであると感じた。

幅広く音を鳴らしてくれていながらも、各々の音が主張し合っている。弦楽器ではなく、電子音をよく用いている音源と相性が良さそうである。

これとは別に、ネット上の荒い音源を聴く際はP-700uよりTA-ZH1ESの方が高音質であると感じることがある。

課題) ドンシャリ系で長く聴いていると聴き疲れすることがある。

- P-700uは、全ての音が均一ながらも、音域が広く、特に弦楽器の音を綺麗に鳴らしてくれる。TA-ZH1ESで強く響いていたドンドンシャカは控えめに鳴らしているが、決して安っぽくはなく厚みのある重い重低音を鳴らしている。

TA-ZH1ESで抱いたデジタルな印象とは180度違い、アナログアンプとして弦楽器などを多く用いた曲と相性が良いと感じる。また、エコーの掛かり具合が半端じゃないので聴いていて気持ちが良い。

課題) バランス良く鳴らしているため聴き疲れはしないが、長く聴いていると飽きがくる。

・抱く印象と感覚

- TA-ZH1ESは、乗り物で例えると新幹線。着目いただきたいのが、新幹線の「速さ」そのものでなく、乗車している時のスピーディな感覚である。

- P-700uは、乗り物で例えると飛行機。ここでも飛行機の「速さ」ではなく、フライト中の身体がふわりと揺れるあの感覚である。

 

4. P-750uが発表 (4/30追加)

2017/4/28にP-700uの後継であるP-750uが発売された。価格は30万ほど。

現システムP-700uとの主な違いは、増幅期間回路「ODNFバージョン4」に変更となった所と、XLR4ピンが追加された所だと思う。

2017春のヘッドホン祭にて、P-750uを試聴したので所感を述べる。

音自体としては、音の伸びが若干よく表現されていた。しかし、P-700uと大きな違いが感じられずブラインドテストで見分けをつけられるか不安な印象を持った。

背面の入力端子としてはP-700uを受け継いでいるため、接続自体はこれまでと同じような構成になると思う。

この記事の趣旨としているTA-ZH1ESとの使い分けとしては、P-700uと「大きな違いはなさそう」というのが自分の中で出した結論である。現状、自身としてもP-700uとTA-ZH1ESとの使い分けが明確になっているため、P-750uへの切り替えは行わない予定である。

XLR4ピンに魅力を感じた方や、P-700uの音を継承しつつ新たな音を追求したい方にとってP-750uは魅力的な製品なのではないだろうか。

 

5. まとめ

今回は、TA-ZH1ESとP-700uの比較を行った。デジタルやメリハリのある音を追求するならばTA-ZH1ES、アナログや広大な音域を追求するならばP-700uをオススメしたい。

皆さんは、デジタルとアナログどちらが好みでどういったジャンルの曲を聞くだろうか。用途に合わせたアンプ選びも楽しい。

 

余談)

初代ラブライブの曲を聴く際は、TA-ZH1ESの出番が多い。ラブライブサンシャインは弦楽器が多く登場するのでP-700uの出番が多い。結局は両方持っておくと贅沢な音楽ライフが待っている。

 

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-750u

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-750u

 
ソニー 据置型ヘッドホンアンプSONY TA-ZH1ES
 

 

*1:今後はSTAX SR-009を購入予定。

*2:オームの法則や簡単な信号処理技術しか分かっていない人のレビューです。

*3:HP-A8を挟んでいる理由 : PCとDA-06をUSB接続すると音の再生/停止時にわざわざカチカチ音がなるので、HP-A8はDDCとSDカード再生としての役割を持たせて必要最小限のリレー音を出すようにしている。

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