おうまさん

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TA-ZH1ESとDA-06*P-700uを聴き比べして気付いた2つの違い (※P-750u所感追加)

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1. はじめに

3月の中旬にオーディオに目覚め、高音質を求めてきた。*1

機器を構成していく中で「TA-ZH1ES」と「P-700u」の使い分けや違いに悩まされ、どちらを購入すれば良いか悩まされたことがあった。

結局両方購入してしまったので、両者の特性や個人的感想を述べたい。*2

現在の構成は以下の図の通り。

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2. 特徴

これからオーディオをはじめる方向けに、簡単すぎるがTA-ZH1ESとP-700uの特徴を述べる。

・TA-ZH1ES

TA-ZH1ESはSONYから発売されたDAC内蔵のヘッドホンアンプである。D.A.ハイブリッドアンプやDSDリマスタリングエンジン、豊富な出力端子などデジタル要素が盛り沢山で、音質も評判である。

XLRは4ピン。ハイエンドヘッドホンにおいてはバランス接続として4ピン純正ケーブルが提供されている場合が多く、TA-ZH1ESを使う際にはわざわざヘッドホンのケーブルを3ピンに改造しなくてもよい。このアンプは様々なヘッドホンと比較的合わせやすいと感じる。

・P-700u

P-700uはLUXMANから発売された、ヘッドホンアンプのフラッグシップ。DA-06とP-700uの組み合わせは王道で、その音質は評価が高い。個人的にデザインが好きで、デカくて重いが、所有欲を満たされる。

XLRは3ピン。3ピン⇔4ピン変換ケーブルを使えば安く済む。

 

 

 

3. 比較

HD650のバランス接続で聴き比べを行ったので、気付いた違いを「音質」と「印象」の観点で2点述べる。

TA-ZH1ESは、PC→HP-A8→DA-06(Through)→TA-ZH1ES→HD650

P-700uは、PC→HP-A8→DA-06(BAL-LINE)→P-700u→HD650

で実施している。*3

再生ソフトウェアはMusicBee。音源は、℃-uteの夢幻クライマックス(FLAC96kHz)。

※試聴

夢幻クライマックス

夢幻クライマックス

  • provided courtesy of iTunes

 

・音質

- TA-ZH1ESは、それぞれの音がシャキシャキしてメリハリがある。特に曲のバックに流れているドンドンシャカが際立って聞こえる。更に、ボーカルとバックの音がはっきりと分離しているような印象を受ける。様々なレビューでハイスピード、ソニートーン、デジタル音と表現されているが、その通りであると感じた。

幅広く音を鳴らしてくれていながらも、各々の音が主張し合っている。弦楽器ではなく、電子音をよく用いている音源と相性が良さそうである。

これとは別に、ネット上の荒い音源を聴く際はP-700uよりTA-ZH1ESの方が高音質であると感じることがある。

課題) ドンシャリ系で長く聴いていると聴き疲れすることがある。

- P-700uは、全ての音が均一ながらも、音域が広く、特に弦楽器の音を綺麗に鳴らしてくれる。TA-ZH1ESで強く響いていたドンドンシャカは控えめに鳴らしているが、決して安っぽくはなく厚みのある重い重低音を鳴らしている。

TA-ZH1ESで抱いたデジタルな印象とは180度違い、アナログアンプとして弦楽器などを多く用いた曲と相性が良いと感じる。また、エコーの掛かり具合が半端じゃないので聴いていて気持ちが良い。

課題) バランス良く鳴らしているため聴き疲れはしないが、長く聴いていると飽きがくる。

・抱く印象と感覚

- TA-ZH1ESは、乗り物で例えると新幹線。着目いただきたいのが、新幹線の「速さ」そのものでなく、乗車している時のスピーディな感覚である。

- P-700uは、乗り物で例えると飛行機。ここでも飛行機の「速さ」ではなく、フライト中の身体がふわりと揺れるあの感覚である。

 

4. P-750uが発表 (4/30追加)

2017/4/28にP-700uの後継であるP-750uが発売された。価格は30万ほど。

現システムP-700uとの主な違いは、増幅期間回路「ODNFバージョン4」に変更となった所と、XLR4ピンが追加された所だと思う。

2017春のヘッドホン祭にて、P-750uを試聴したので所感を述べる。

音自体としては、音の伸びが若干よく表現されていた。しかし、P-700uと大きな違いが感じられずブラインドテストで見分けをつけられるか不安な印象を持った。

背面の入力端子としてはP-700uを受け継いでいるため、接続自体はこれまでと同じような構成になると思う。

この記事の趣旨としているTA-ZH1ESとの使い分けとしては、P-700uと「大きな違いはなさそう」というのが自分の中で出した結論である。現状、自身としてもP-700uとTA-ZH1ESとの使い分けが明確になっているため、P-750uへの切り替えは行わない予定である。

XLR4ピンに魅力を感じた方や、P-700uの音を継承しつつ新たな音を追求したい方にとってP-750uは魅力的な製品なのではないだろうか。

 

5. まとめ

今回は、TA-ZH1ESとP-700uの比較を行った。デジタルやメリハリのある音を追求するならばTA-ZH1ES、アナログや広大な音域を追求するならばP-700uをオススメしたい。

皆さんは、デジタルとアナログどちらが好みでどういったジャンルの曲を聞くだろうか。用途に合わせたアンプ選びも楽しい。

 

余談)

初代ラブライブの曲を聴く際は、TA-ZH1ESの出番が多い。ラブライブサンシャインは弦楽器が多く登場するのでP-700uの出番が多い。結局は両方持っておくと贅沢な音楽ライフが待っている。

 

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-750u

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-750u

 
ソニー 据置型ヘッドホンアンプSONY TA-ZH1ES
 

 

*1:今後はSTAX SR-009を購入予定。

*2:オームの法則や簡単な信号処理技術しか分かっていない人のレビューです。

*3:HP-A8を挟んでいる理由 : PCとDA-06をUSB接続すると音の再生/停止時にわざわざカチカチ音がなるので、HP-A8はDDCとSDカード再生としての役割を持たせて必要最小限のリレー音を出すようにしている。

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