1. はじめに
鎌倉の報国寺にて撮影を行おうとした際、シャッターボタンを押したところ突然電源が切れた。最後の撮影は約1ヶ月前で、落下、水没は一度もないため原因は自然故障である。
はじめは、露出の設定を間違えて10秒も露光してしまったかと思ったが、上面液晶の表記が消えているのである。また、電源をOFFにしてもミラーは上がったまま(以下、ミラーアップという)となって戻らない。
本記事では本機を故障と判断し、具体的な故障内容を述べ、実際にCanonサービスセンタにて修理見積もりをしていただいた。更に、修理後の金額と動作状況について述べる。
また、1DXに限らず同じような事象が起きた方向けに情報共有を行う。
2. 故障内容
・シャッターボタンを押すとミラーアップ状態を維持したまま電源が切れる。
・ミラーアップ撮影ボタンを押すとミラーアップした後に電源が切れる。
・電源が切れた後、カメラボディのスイッチをOFFにしても状態は変化しない。
・バッテリーの抜き差しを行い、ボディのスイッチをONにするとようやく、ミラーアップ状態が解除される。
3. 事前検討(見積もり)
事前にインターネットでこの故障内容について調査したところ、他のメーカだが同じような事象が発生しているという投稿を見掛けた。シャッターモータの不具合が原因ではないかという推測がされていた。
これらの情報を念頭に置きながら、更にサービスセンタに行く前にCanonの簡易故障診断にて修理金額を見積もった。
購入してから1年以上経っているため、有償修理となる。従って、最終的な簡易見積金額は以下のようになった。
故障現象を見たところ、シャッター関連の不具合ではなく、電源に問題があることを確認した。
また、1DXの修理技術料金は、18,360円のため部品代は10,000円以下で済みそうであることを確認した。Canonの修理に際しては、自分で修理金額の限度を決定し、金額を超える場合には修理可否の判断を行うことが出来る。
この時点で、約3万程度出せば修理できるという準備をしておいた。
4. サービスセンタでの金額見積もり
実際にCanonサービスセンタへ行き、故障内容について説明を行った。その場で動作確認をしていただき、故障内容は再現された。
結果、故障原因としては電源供給部の「FP基板」に異常が発生し、部品を取り替える必要があるとのことだった。事前検討で確認していた故障原因の「電源」と一致している部分もあり、部品代も6000円代ということで、目安金額とほぼ値は一致していた。
しかし、FP基板で改善されない場合は、他の箇所(シャッタ、メイン基板)の部品交換を行うかもしれないという回答が得られた。特に、1DXのメイン基板交換の費用は高額で、ミドルクラスの一眼レフが買えてしまいそうな金額だった(技術料入れて6-7万?)。
とりあえず、サービスセンタ受取として修理を依頼した。
5.修理完了
修理終了後、手元に届くまで12日掛かると事前に案内があったが、7日で修理は完了した。
修理内容は、「電気制御部の不具合(FP基板)を交換致しました。」で事前に見積もった内容と同一であった。幸い、メイン基板やシャッタ関係に不具合はなかったようで、修理費は税込みで
¥24,980 (うち技術料金¥18,360)
で綺麗になって戻ってきた。ネットで確認した金額よりも安い!
非常にお買い得である。
6. まとめ
今回は故障内容の情報共有を目的に、具体的な故障内容を述べ、事前検討及び実際に見積もりを行い、修理していただいた。
フラッグシップと位置付けられていたカメラでもあり、修理金額をケチる訳にもいかないので、当初予定していた金額を超えた場合でも最終的に修理を行う予定であったが、幸いにも予算内で修理が終了した。
修理金額含め、同じような故障が起きた方向けに少しでも参考になれば幸いである。
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