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ハイエンドヘッドホンで聴く「ヨドバシカメラの歌」

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1. はじめに

オーディオヲタクは、試聴を行う。ローエンドからハイエンドまで幅広いヘッドホンを店頭に並べ、快く試聴させてくれる場所の1つが「ヨドバシカメラ」である。

自身もヘッドホン、アンプ、アクセサリ導入に際してはヨドバシカメラを利用させていただくことがあり、特にP-700uやSR-009導入に至るまで数回、「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」にお世話になったことがある。

今回はその敬意を表し、現在導入中のヘッドホンを用いて「ヨドバシカメラの歌」を聞き、その音質について感想を述べる。すなわち、この記事でのリファレンス音源は「ヨドバシカメラの歌」である。

なお、リパブリック讃歌は記事内で取扱っていないためご了承いただきたい。

 

2. 比較環境

アンプやヘッドホンには以下の環境を用意。特別ゲストとしてFocal UtopiaとD8000についてはアンバランス接続、その他はフルバランス環境で比較する。ダイナミック型と平面駆動型はP-700uに接続し、コンデンサ型はSRM-727Aに接続する。

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またヨドバシカメラの歌の音源は、家電量販店のCMソングや店頭ソングだけを集めたコンピレーション・アルバムである「エレクトリックパーク」からヨドバシカメラの歌をWAVエンコーダで44.1kHz/16bitとしてPCに取込み、Foobar2000で再生を行う。

エレクトリックパーク

エレクトリックパーク

 

 

3. 比較試聴

6つのヘッドホンでヨドバシカメラの歌を聴いた。なお聴いた結果は、感想を述べるとともに、その音楽の聴きやすさや相性の良さの観点を含めて、5つ星で個人的な音質評価も行う。

① HD650 ★★★☆☆

基本的に淡々となっている等、音全体についてはまったりだが、想像以上に音場があり、 十数万円相手のヘッドホンに引けを取らない。改めてコスパが高いヘッドホンだと実感した。人によっては篭りと捉えられることもあるが、自身の印象としては音自体は重厚でなめらか。わりと長時間聴いていられるタイプでおっとりしてしまう。今後もリファレンスと成り得る安定型のヘッドホン。

ポイント : 標準的なヨドバシ

 

② T1 2nd Generation ★★☆☆☆

基本的にキラキラした音を奏でる。ボーカルや高域がうまく抽出され綺麗に鳴るが、それ以外の音が何故か籠もり気味に聞こえるようになってしまった。アンバランス接続だと高域については結構耳に刺さる場合もある。人によって好みがはっきりと分かれるため試聴必須のヘッドホンであるとも言える。

ポイント : クセのあるヨドバシ

 

③ TH900mk2 ★★★☆☆

ダイナミックにヨドバシカメラが展開される。相変わらずシャカシャカ、ベースの低音までドシドシ鳴る。直接的に音を訴えかけてくるので気分は盛り上がる。Utopiaもテンション高めだがそれとはまた違ったタイプの迫力である。人数多いところで大迫力でドンドンシャカシャカしている雰囲気、このヘッドホンはいつもそんな世界観で、それで良いのである。

ポイント : 景気の良いヨドバシ

 

④ Utopia ★★★★★

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店内で流れるスピーカーの近くで聴いている感覚だが、通常店舗で聴く感覚よりも音場が広く音も繊細である。ベリリウム振動板のおかげか、他のヘッドホンで気付かなかった細かな裏の方で鳴っている「シャカシャカ」音が安定して鳴り続けている。

音場もあり、曲の中の特徴的な合いの手(てれってってー...等)においてもインパクトも感じられる。元気だが聴き疲れすることはない不思議なヘッドホンであることを再認識。シャリつきは全く感じられずしつこくもない。

ポイント : 通えるヨドバシ

 

⑤ SR-009  ★★★★☆

自宅にいるのにも関わらず、もはや店内にいる感覚で、音楽を聴いているという認識ではなく、「いま自分はヨドバシカメラにいるんだな」という印象を受ける。SR-009の特徴でもある、自然な音の効果か。

音自体については 、Utopiaと同様に店内で流れている音のように違和感はない。大きな違いは、各々の音が繊細に元気に訴えかけてくるUtopiaに対し、あたかも何事もないように低域から高域まで綺麗に耳を伝わせるのがSR-009である。ボーカルも突き刺さることなく、オブラートにふんわりと。もはや高級作業用BGM。

ポイント : いつでもいられるヨドバシ

 

⑥ D8000  ★★★☆☆

どのヘッドホンよりもボーカルのエコーがかかるなど、音場が広く空間表現が上手い。間奏中はリズミカルに、それぞれの音がしっかりと分離されてモニター的な音が鳴る。低音に特化しているためベースの音もバランス良く音楽を支えている。

印象としては、店内で流れるBGMというよりも、実際に現場で演奏が行われているか、または録音現場に立会っているような音が鳴っている。

HD650との鳴り方の違いは細かい音の表現がD8000は繊細であることと、ボーカルがより耳に近く、かつ低音も上品に鳴らすのが特徴である。自身が理想としているヨドバシカメラの歌は、現場寄りでテンションが高めのイメージであったため星3つとしているが、音質は遥かに上位に位置付けられている。

ポイント : 敷居の高い上質なヨドバシ

4. まとめ

 今回は、ヨドバシカメラのテーマをリファレンス音源として様々なヘッドホンで比較試聴を行い、その印象を述べた。星の評価については、実際に現場にいるような音を個人的には好んだ結果となる。なんとなくポイントを交えて各ヘッドホンのイメージが事前情報として伝われば幸いである。

その他のヘッドホンについては所有していないため、一旦本記事で終わりとなるが、アップテンポを得意とするヘッドホンがあれば、ヨドバシカメラの歌と相性が良いと思われるため、ぜひ試聴してみたいと思っている。

私自身、ヨドバシカメラとの繋がりは全くなく、ただ「買う」のみであるが今後もお世話になる予定である。特にAkibaとさいたま新都心。Yes! Serendipity!

 

final D8000 FI-D8PAL 平面磁界型ヘッドホン

final D8000 FI-D8PAL 平面磁界型ヘッドホン

 
STAX SR-009

STAX SR-009

 

 

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