1. はじめに
私はピアノのレッスン中など、なにかのきっかけで印象深くなった曲や、テンポの速いクラシック音楽を好む。
今回は弦楽器がよく用いられるクラシック系の中から、個人的によく聴く「リピート曲」を10つ選抜したものを紹介する。紹介する曲はピアノソロやコンチェルト、オペラなど幅広く取扱う。
基準としては、明るく暗くとも激しさを持ち合わせている曲を意識している。
なお、曲の紹介順については特に意味はない。音楽のテストのような「当時の情景を想像して曲の感想を述べる」感じではないため、軽い感じで曲の流れを掴んで頂ければ幸いである。
2. 10選
- ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 第一楽章と第三楽章
第一楽章 : 曲の中盤まで溜め。中盤で盛り上がる。しかし、その盛り上がりも長くは続かず、逆にそれが飽きさせない絶妙な時間となって何回もリピート。
第三楽章 : 第一楽章で感じられていた「寂しい世界」から一転、後半ではそれを継承しつつも、気分を取り戻すかのような盛り上げ方が癖になる。
スタニスワフ・ヴィスウォツキ指揮の演奏が好み。
- ルスランとリュドミラ 序曲
明るく、気分が盛り上がる。個人的に1番好みで聴いていて楽しい。ヘッドホンのFocal Utopiaとの相性が良いと感じる。ムラヴィンスキー指揮の高速Verが好み。
- チャイコフスキー 1812年(序曲)
曲の後半で大砲が用いられる豪快さで有名(殆どが打楽器で代替)。のだめカンタービレでは大砲の映像が映っている。クラウディオ・アバド指揮の1812年が好み。
- チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 第三楽章
ヴァイオリンといえばこれ。第一楽章の主題の方が有名だが、後半のハイスピードさと躍動感溢れる第三楽章が癖になる。ルスランとリュドミラ序曲の次によく聞く。
ナタン・ミルシテイン演奏のものが好み。(動画は別演奏)
- ベートーヴェン 交響曲第9番 第四楽章 (合唱)
合唱付きで1番ハマる曲。これは非常に有名な曲かと思われる。
バーンスタイン指揮の第四楽章が好み。(動画は別指揮)
- ヴィヴァルディ 四季 冬 (協奏曲第4番ヘ短調RV.297) 第一楽章
基本的にテンポがはやいのが好み。ヴァイオリンの美しさを感じさせてくれる流れるような曲。
- ショパン エチュード Op.10-4
練習曲だが曲の美しさが充分に感じられる。こちらは自身も弾いた経験があり、弾きこなすまで多くの時間を費やしてしまったものでもある。
曲の最後については弾いていて楽しく、あまり難しさもないように感じるが、曲途中のダブルシャープが飛び交う16分音符が非常に辛かった記憶がある。「そういえば練習曲だった」と我に帰ってしまいながら演奏者にとっては辛く、聴いている方からすれば美しく感じる複雑な曲である。
- ベートーヴェン ピアノソナタ第14番 月光 第三楽章
弾いていて爽快感と達成感が生まれる曲。とにかく最初が格好良く、聞き惚れて自分も必死になって練習をした作品。満足な演奏は未だできていないが、個人的に終わりの見えないどこまでも続くピアノソナタで飽きを感じさせない。
なお、この曲がモチーフとなっているJ-POPが℃-uteの「夢幻クライマックス」。革命のエチュードと月光が混ざっており、初めて聴いた時は圧倒された。革命は音が下がっていくが、月光は音が上がっていくといった対比も趣がある。
夢幻クライマックス/愛はまるで静電気/Singing~あの頃のように~(A)
- アーティスト: ℃-ute
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- 発売日: 2016/11/02
- メディア: CD
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- 夜の女王のアリア (歌劇 魔笛より)
稀に「難曲」とも捉えられるオペラ。私が小学生の時は歌えたが、今は全く声の高音が出なくなった。 曲自体は暗いが、退屈がなく最後まで緊迫して聴けるので好み。
- 誰も寝てはならぬ
爽快感のあるオペラ。後半の壮大な展開が好み。フィギュアスケートの曲にもよく使われているので馴染みのある曲だと思われる。
3. まとめ
今回は、クラシック音楽でよく聴く音楽を10つ紹介した。クラシックに精通している訳ではないため、好きな曲を偶然見つけては弾いたりリピートしている。従って、新たな曲を見出すのに時間が掛かる。今後、これらを上回る曲に出会えればと思っている。
今回紹介した曲はそれぞれSR-009やUtopiaとの相性がよく、時にD8000で聴くと余韻のある上質な雰囲気を演出してくれる。また、機会があれはHD800でも聴き直してみたい。
アニソンも良いが、たまにはクラシックで耳を癒やすオーディオ生活も良いかもしれない。