おうまさん

SEのふりをしながら趣味をやる。

東京競馬場における撮影 焦点距離編

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1. はじめに

私は一眼レフで競走馬の撮影を行っている。

photozou.jp

東京競馬場は広く快適だがレースでは、やや馬との距離もある。

レース中の競走馬を東京競馬場で撮影する場合、どれほどのレンズ性能が求められるのかは実際に撮影してみないと分からない。

今回は、何度も競馬場に足を運び、様々な焦点距離でレース中の競走馬を撮影してきたので、良い具合に撮れる焦点距離を感覚で評価する

なお、画角は一切考慮せず無理やり「丁度よく撮れる焦点距離」を大雑把に検討している。*1

 

2. 撮影環境

東京競馬場における撮影環境を図1に示す。撮影者は一般観客席の最前列からゴール板周辺にカメラを向けている状態で、競走馬は右方向に走るものとする。

焦点距離は35mm換算とし、撮影画像はトリミングなど一切加工しないものとする。

カメラはCanon EOS 1DXとCanon EOS 7D MarkII を用いた。また、レンズはCanon EF70-200mmF2.8L IS II USMとCanon EF300mm F2.8L IS II USMを用いた。

APS-Cサイズの焦点距離を35mm換算とする場合は(撮影した際の焦点距離*1.6)とする。

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図1 東京競馬場における撮影環境

3. 撮影結果

・200mm

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少し引き目だが馬全体をしっかりカバーでき、接戦のレースは横方向に安定して撮れる。接戦になりそうなレースで用いると良い。また、外ラチ沿いに来た場合は丁度よい大きさで撮れる可能性がある。しかし基本はトリミングが必要な焦点距離

・250-260mm (APS-C)

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競走馬が丁度良い大きさで枠内に収まる。もう少し迫力を出したい場合でも多少のトリミングで済む。接戦、圧勝のレースなどどんな時でも使えるオールマイティ焦点距離。個人的に1番使用頻度が高いが課題が2点ある。

・ズームレンズとAPS-Cによる撮影により、画質に妥協点がある。

・斜めからのアングルで撮影することを完全に捨て、横方向のみの撮影になりがち

・300mm

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競走馬をアップで撮れ、横方向では迫力のある写真が撮れる。圧勝のレースで用いると良い。サンプル画像のように馬全体を収められなければトリミングも出来ず、ある程度腕が必要な焦点距離。内ラチ沿いに行くほど威力を発揮する。

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300mmは上の写真のように斜め撮りで撮ることが多い。接戦でも対応可能。

・480mm (APS-C)

横方向は寄り過ぎて撮っていない。中山競馬場でも若干寄り目。斜めから撮った方が良いが、個人的には300mmで寄せ付けて撮りたい。

・672mm (APS-C)

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7D2 + 300mm + *1.4 EXTENDERで672mm。もはやダートを走っている競走馬に手が届く。ダート専用

 

4. 個人の総評

個人的に芝のレースでは、7D MarkIIで70-200mmか100-400mmを運用し、35mm換算で250mmから300mm周辺の焦点距離を狙えば、横方向・斜めなど様々な場面で運用の見込みがある。

300mmの単焦点レンズを使う場合は、ゴール直前で斜めから確実に捉えつつ、ゴール前では横方向に期待する。

競走馬の写真を撮っていて常に悩んでいるのが、「どの角度で撮れば1番美しく見えるか」ということである。

横方向で二次元的に撮れば着差を演出でき、その馬の実力を演出できるが、のっぺり感が否めない。

斜めから三次元的に撮れば競走馬の動きを表現でき、美しさを演出できるが周りを切り取ってしまう。

自身は横方向が好きで、アルバムを見てもそういう写真が多い。

カメラは常にトレードオフの関係に悩まされる。今後も場面に応じて使い分けていきたい。

 

5. まとめ

東京競馬場で様々な焦点距離で撮影を行い、撮影例を示した。

個人的に最適な焦点距離250-300mm周辺であることを述べた。

カメラの法則を無視し、大雑把な感覚で焦点距離の評価を行ったことをお詫びする。

撮影する位置取りで競走馬の見え方も変わってくるので、今回の記事を参考程度に留め、様々なフィールドで撮影をいただければ幸いである。

 

 

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X ボディ EOS1DX

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X ボディ EOS1DX

 

*1:ここが1番気になっており、自身でも途中でこの記事を書き続けて良いものか自問自答した

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