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高度情報処理技術者試験の取得意義、学習計画、午前対策方法の整理

 

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1. はじめに

  私は大手情報処理・サービス業の会社に属する20代のSEである。情報処理技術者にとって、資格取得は身近なものであり、受験している方も多いと認識している。今回は、私が考えている情報処理技術者試験への思いと今後の資格取得計画の整理を行いたく、記事をまとめることとした。また、過去の情報処理試験失敗談もいくつか経験しているため、特に午前試験の対策方法についてもまとめ、整理する。

  

2. 情報処理技術者試験の受験履歴

 自身の情報処理試験受験履歴を以下に示す。情報処理技術者の受験は入社した2016春より開始している。なお、未受験は省略している。

受験年
受験区分
結果
2016春
合格
2016秋
合格
2017秋
不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)
2019秋
不合格(午前Ⅰで後1問正解で合格)
2020春
中止
中止
2020秋
プロジェクトマネージャ (PM)
不合格(午後Ⅱで論文B判定)
 

 

 

 

3. 受験する目的

 顧客へシステム導入する前段としてまずは調達がかかり、場合によっては他社と競い合った上で構築業者が決定される。その際に顧客は調達仕様書を定義するが、その中に「作業要員に求める資格等の要件」として責任者となる者はプロジェクトマネージャの合格者であること、など資格合格者を要件として挙げる場合が多い。なお、責任者のみならず業務リーダに相当する者は情報処理安全確保支援士の合格者などのITSSレベル4に相当する高度試験区分の合格を要件に挙げられる場合も見受けられる。民間へのシステム導入の際には馴染みがないかもしれないが、国や官公庁などの入札に関わる案件はこれらがほぼ盛り込まれていると認識している。

 私は、このような調達仕様書に記載される資格を合格しておくことで活躍の幅を広げたく、受験したい思いがあると同時に、資格勉強を通して知識を身につけるという目的があり、情報処理試験の受験を自分のペースでこれまで実施してきた。従って、肩書きという面と知識の保全という両面を達成するために資格取得に励んでいることとなる。

 何故これを前置きしたかと言うと、情報処理試験に合格したところで「知識・技能が受験時において、一定以上の水準であることを認定」されるのみにおさまるからである。「合格=今後もスペシャリストと永続的に名乗れるか?」と言われればそれは「NO」であると考えている(安全確保支援士は登録すれば別)。あくまでも、私は情報処理資格に合格した過去がある、という意味合いで肩書と知識を残しておく形で今後も挑戦していきたいと考えている。

 

4. 高度資格は勉強しても落ちる

 2.の受験履歴で示したように、高度資格の合格率は0%となる。これらは勉強して受験した結果である。

 そもそも情報処理試験は応募して受験自体しない人も多いという文をよく見掛けるが、それは他の国家・民間資格でも同様であると考えている。その前に、高度情報処理試験は実務経験がある人でも普通に落ちるものと認識している。私より15年以上歳上のベテラン社員でもPMに合格するまで3回受験を要したという例もある。午後に至っては、自分のカバーできる範囲の問題が出題されるかという運的な要素もあり、結局は実力と運で合格を掴むものと考えている。

 従って私は、勉強して落ちても全く気を落とす必要はないという思いがあり、継続して勉強・受験継続することに意義があると考えている。ただし、勉強したという個人の度合いにもよるので、PDCAをまわして不合格になった理由を探り、次回の受験に活かすということを忘れてはならないと実感している。ある意味、「死んで覚える」という受験スタイルも悪くはないと思っている。

 

5. 高度試験の午前対策

 私は午前Ⅰ、午前Ⅱに不合格になったことがある。今回は参考程度に不合格になった経験から、「こう勉強しておけばよかった」という反省点を述べる。

 自身の場合、基本情報技術者応用情報技術者を適度な勉強で一発で合格してしまったために、高度試験でも油断して受験したことが不合格の要因であると考えている。例えば、FEやAPは過去問は2-3年分やればそれなりにいい線に行けていたが、高度試験ではそれがあまり通用しない点があるということに不合格を通して気付くことができた。基本的に高度試験の午前試験は過去問の流用であるが、過去問の範囲(10年以上)が広すぎる中での流用が前提であることを忘れてはならない。

 具体例を挙げて示すと、

 2017年ネットワークスペシャリスト⇒過去5年分の午前Ⅱを2周し、不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)

 2019年ネットワークスペシャリスト⇒過去5年分の応用情報午前を3周し、不合格(午前Ⅰで後1問正解で合格)

という経緯がある。実務なしで前提知識が薄ければ、数年の過去問をさらっと流したところで高度情報では首を切られるため、私は午前試験への取り組み方を強化することにした。実際に強化したところ、2020年秋のプロジェクトマネージャでは無事に午前の部を突破することができた。

 2020年プロジェクトマネージャ⇒過去7年分の応用情報午前を6周、過去10年分の午前Ⅱを4周し、午前突破(午後Ⅱで論文B判定)

 ここで注意しておきたいのが、2020年プロジェクトマネージャの午前Ⅰ試験では、100点を取る勉強を意識したのにも関わらず、結局は71.4点しか取れなかったことである。過去7年分+αの応用情報午前を丸暗記しても流用されたのは一部であるということが言える。

 これは自身が行っていた大学の物理の教授が言っていたことであるが、「100点をとる勉強をしても70-80点しか取れない時もある。60点をとる勉強をすれば30-50点に点数が推移する」というのを常に意識しておきたいと実感している。

 午前の勉強方法としては、

 ①まずはその年の問題を一周

 ②間違えた問題は紙にメモして復習

 ③後日、再度その年の問題を一周

 ④間違えた問題は②の紙に上書き(ここで①で間違えた問題と同じ場合は番号に○をつける、新たに間違えた問題は②のメモに番号を追加する)

 ⑤後日、再度その年の問題を一周

 ⑥間違えた問題は②の紙に上書き(ここで①で間違えた問題と同じ場合は番号に☆をつける、③で間違えた問題と同じ場合は番号に○をつける、新たに間違えた問題は②のメモに番号を追加する)

という形で何周もすることにより身についた。その際のメモを以下に示す。間違えた問題はいっぱい☆マークがついてるので苦手な問題であるとひと目で分かる。

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 ちなみにこの学習法は高度試験のみならず、基本情報技術者応用情報技術者の午前試験でも活用できると思われる。

 

6. 今後の高度資格取得計画

 午前Ⅰ免除を活用して今後も情報処理試験の勉強を推進していく。と、いいつつも世の中は金が全てであり資格手当が欲しい。しかし、状況が変わり弊社は資格手当が無くなった上にSIerという性質上、PMPプロマネが重視されており技術系の資格は趣味程度で捉えられがちな風潮にある。プロマネ受かったら受験自体終わる予定であり、不合格を繰り返しながら技術士(情報工学)を目指すと思われる。

 

7. まとめ

 今回は、自身の高度情報資格に対する思いを整理し、これまでの実績を踏まえ今後の学習計画について述べた。このところ、資格取得について常に頭が張り巡らされていたので文字にして整理したいということがきっかけであった。

 今後の資格取得については当ブログ内にて継続してまとめていきたいと考えている。

 

 

 

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