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不動産未経験SEによる令和7年宅建士試験の独学合格体験記

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1. はじめに

 私は情報処理・サービス業の会社に属する31歳のSEである。令和7年宅地建物取引士資格試験を受験し合格したため、合格に至るまでに行った学習経過等を振り返る。結論から、36/50で合格基準点である33点を上回った。なお、本試験は1回目の受験で完全独学であり、不動産経験がなく、法律学習経験もないゼロからのスタートからチャレンジしたものである。

 徹底解説であるため、主に法科目の各区分においては実際に学習しながら工夫した点を具体的に記載することで、よくある「薄い単なる合格体験記」に留まらない内容を意識して記事を構成する。

 

2. 受験理由、筆者スペック

<受験理由>

①家を買おうと思ったため。賃借の取引等で不動産業界はぼったくりが横行する可能性がある業界であることを察知し、今後不動産売買の経験をする予定ならば、知識を得た上で取引する必要があったため。

②私が賃借人として、賃貸人との媒介をして貰ったことのあるハウスメイトショップ新越谷店の営業担当が良い意味で熱心で、担当から貰った名刺に「宅地建物取引士」と記載があり、その資格に異様に圧倒された経験があるため。

③仕事上、行政と関わる機会があり、国・都道府県・市役所における不動産関連の公務員の事務に浅くても良いので触れて理解をしておきたいという思いがあったため。

 

<筆者スペック>

 理系出身で大学では情報工学を専攻し、国内SIerに約9年勤めた状態で本試験の受験を行った。当然に法学の経験なく、国家試験の受験においては情報処理技術者試験以外の受験経験がない状態である。

 自身の国家試験受験履歴を以下に示す。受験は入社した2016春より開始している。

受験年
受験区分
結果
2016春
合格
2017秋
不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)
2019秋
不合格(午前Ⅰで後1問正解で合格)
2020春
中止
中止
2020秋
プロジェクトマネージャ (PM)
不合格(午後Ⅱで論文B判定)
2021春
情報処理安全確保支援士 (SC)
2022春
不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)
2022秋
プロジェクトマネージャ (PM)
2023春
不合格(午後Ⅱで論文B判定)
2023秋
システム監査技術者 (AU)
2024春
不合格(午後Ⅰで53点)
2024秋
情報処理安全確保支援士 (SC)

 

3. 学習期間、教材

<学習期間>

約6ヶ月。トリセツを基本とし、分野別過去問の演習にはアプリ「ノウン」での学習を継続した。学習時間としては、ながら勉強を行なってしまう特性上、正確な時間を示すことはできない。ゲームウマ娘の育成を行いながら分野別や過去問を解いている時間を含めれば、全体で約400時間となる。

 基本的に、平日と日曜の夜は3時間ほど学習を行い土曜日は学習無のフリー日とした。宅建の1ヶ月前には草津へ温泉旅行に行くなどリフレッシュも欠かさず余裕の立ち回りを見せた。草津の湯畑にある光泉寺において、「宅建行政書士合格」と書かれた第三者の絵馬が表向きに掲げられており、何故か書いてない私のモチベーションが上がるなどしたので、リフレッシュの中にも刺激を受けた点が見られた。

<教材>

2025年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト

 →初学者には分かりづらく、過去問演習で慣れてから見返すと深堀りできる。最初に棚田行政書士の単元ごとの解説動画(借地借家法土地区画整理法)を見て全体像を把握してから、動画内で不足している部分を補うように使用。一方で、アプリで学習できる「ノウン」の存在や、冊子の1つでもある重要論点集は効率的な学習に繋がったり、暗記の確認等に使用できて良好。

2025年版 宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集

 →トリセツの分野別過去問題集で補えていない部分を補填する目的で使用。分野別過去問題集を数回まわしたあとに学習してしまったが、テキストを読んだあとに単元ごとに本書籍を活用した方が力がつく上に、効率的であったと後悔した。

2025年版 宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集

 →トリセツの中で一番利用した教材。各単元4-5周解いた。間違える問題・単元は自分が苦手である証拠であるため、テキストに戻って確認する等した。

みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集 2025年度

 →分野別過去問題集で培った基礎力を基に、自分が本試験でどれだけ通用するかを確認するために7月後半から8月中に使用。過去12年のうち、1周目で合格点を超えられたのは4年分のみであり、危機感を持った。

2025年版 出る順宅建士 当たる!直前予想模試

 →本試験の2週間前に突如購入し、最終確認の意図で使用。すべての回で合格点を出すことはできたものの、自分の弱点を再確認し、テキストに戻って確認する等した。

 ちなみに模試は、自身の場合は宅建の知識が出来上がったと思われた9月後半から受験直前期に慌てて注文して解いた形となった。模試を受けるにあたり、過去12年の問題も全て解けずに全体を見渡せていない状態で模試を受けたところで受験効果はあるのか?という持論がある。自分の今の力量を知るという考え方で模試にチャレンジすることは結構であるが、そもそも目の前の基礎問題を完璧にしていない時点で、自分の力量は全く合格水準に満たしていないと考えるべきでもある。

 余談ではあるが、上記の模試への考え方から知識が固まってきた一つの区切りとしてインターネット上のLECの0円模試を9月中旬に受けてみたところ、35点という結果で合格点は超えていたものの、宅建業法において報酬の分野で知識不足による失点をしたりするなど、基礎がまだまだ出来ていないということを突きつけられた形となった。

宅建試験ドットコム (無課金)

宅建試験ドットコム - 試験制度&過去問題を徹底解説

 →過去12年分の過去問を解く際に、書籍だと出先で解けないため、サイトを利用。また、9月よりH12からR6までのすべての年で「自分が弱点だと感じた単元」を過去問演習で総流し。間違えた問題をノートにメモして繰り返し演習した。

(YouTube) 棚田行政書士の不動産大学 (無課金)

棚田行政書士の不動産大学【公式チャンネル・宅建】 - YouTube

 →借地借家法都市計画法、35条書面、37条書面、盛土規制法などの暗記が多いものをすべて歌にする「覚え歌」は画期的であった。覚え歌の中には、解く順番も明示されていたり、テキストを読む手間が省けた。これにプラスし、私が自分で統計問題の覚え歌を作ったり、棚田先生の覚え歌に歌詞を付け加えるなどの工夫を行った。

 法改正により、ボツになった歌や過去問で対応し切れない部分はある( : 非常災害時の応急措置は原則、建築許可不要だが都市計画事業の施行の障害となる恐れがあるものは許可が必要という考え方は覚え歌の丸暗記では対応できない。例2 : 単体規定の覚え歌は一部でまだ使用できる。次の動画の「避雷20超え」の歌詞からの一部は現在にも通用するため、切り取って利用することができる。https://www.instagram.com/reel/CC07XKWn3SW/)

 このように、棚田先生に100%頼り切らず、自分でテキストと対面し向き合い、解法を自分で作り上げてアレンジする力がこれからの宅建に必要であると考えられる。

 

4. 工夫した点(民法)

①分野別過去問題集の演習

 民法は、学習した5月から7月までテキストを読んだり分野別過去問題の演習に取り組んだが、善意悪意の意味、心裡留保背信的悪意者などの用語の意味から理解することから始まった。テキストを読んだところで、全体の概要は大まかに把握することは出来たが、結局「第三者が善意無過失の場合は全て取消することができない?」「地上権、法定地上権、配偶者居住権、賃借権、使用賃借などの権利関係はいろいろあるが、結局何が違う?」「債権について本当に理解できているか?」等、テキストを読んだあとで各種用語間の対応付けが全く出来ない状態であった。

 このような上記の用語に慣れるまで、分野別過去問題集を3周したところから徐々に対応することができた。以下の図は実際に私が分野別過去問題集に取り組んだ様子を表したものである。1周したときの日付は示しておらず、2周目からの実績日付をノートへ示すことを開始した。3周目からは、間違えた問題を番号で羅列し、あとから見直しできるよう記しておいた。結局のところ、民法の分野別過去問題集は5~6周したものと確認できる。

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 実績を見るに、何度も周回することで自身が間違えた問題は何度も間違えていることが確認できるようになった。これにより、自分の苦手としている知識が可視化され、その部分をテキストで重点的におさえるという立ち回りに繋がった。

 分野別過去問題集を回していくにつれ、初回に正解したものが知識がついたことによって深入りし、誤答するという場面がいくつか見受けられた。また、督促状を送付したら相手に届いた時点で時効が当然に援用されるような旨の匿名掲示板のネットの投稿を勉強期間中に興味本位から見たおかげで、実は時効の完成猶予6ヶ月なので当然に援用はされないのに、当然に援用される選択肢を◯にして誤答するなど、あらゆる知識を入れたことで、初学の頃に感覚で正解できていたものが後になり通用しなくなる場面もあるので周回の際は注意されたい。

②AIを活用した暗記メモの作成と紛らわしい用語の違いの明確化

 特に自身が苦手とする部分は、紙にメモしてトイレのドアに貼り、いつでも見られるよう工夫した。以下が実際に自身で作成してトイレに貼り付けていたメモ群である。ややこしい借地借家法の権利の違い、賃借権と使用賃借の違い等がおさらいできるようになっており、これらはトリセツの重要論点集から引用したり、ChatGPTで権利関係の一覧表を作成させて表に起こしたり、宅建ドットコムの過去問を解いていく中で分かりやすい表があれば写していつでも見られるようにした。

 暗記メモを作成していくうえで注意した点として、「ハルシネーション(誤った情報)」が含まれないようにしたことである。権利関係と相続は密接に関わってきたり登記や抵当権までが絡んできたりと、学習していくにつれて混同してしまうことがある。その際は、テキストを基本として、ChatGPTやネットの情報を複数参照し、整合性をとった上で情報をメモに起こしていった。

 結局のところ、宅建民法は「抵当権と根抵当権の違いや連帯保証と連帯債務の違いについて理解している?」「賃借権と使用賃借の違い分かってる?その前提で期間の定めのない場合は貸主の正当事由どうなる?」等の内容を様々な選択肢として事例として文章化され出題してくる。事前に各種権利の内容が曖昧であれば、ハルシネーションに気をつけながらGPTに違いをまとめてもらい、理解を深めるという方法も取れるだろう。

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YouTube(棚田先生)の視聴と徹底的な過去問演習

 その他、工夫した点としてはYouTubeにおける棚田先生の動画の覚え歌(区分所有法など)を覚えたり、借地借家法や抵当権の法定地上権の成立要件、連帯債務者に及ぶ効力、物上保証人の定義を2回以上は参照して知識を確実なものとした。特に、動画内で取り上げられていた連帯債務者の効力「SK2」は実際のR7試験問題の問9に出題され、正答することができ助かった。

 しかし、ここまでしても民法の知識が完成することはできなかった。特に8月~9月で過去12年分の試験問題や宅建ドットコムの民法問題を解いていくと、いかに自分が「分かった気」になっているかが突きつけられた。特に、分野別紙問題集で間違えた問題は繰り返し解くことで正答できるものであるが、それは「間違った問題である」という前提で構えて問題に取り組んでいるからその場で正答できているのであって、不意に「物上保証人は消滅時効を援用できるかどうか?」「自働債権と受動債権の相殺において・・・」などが問われた途端に、「なんだっけ・・・?」となってしまった。

 これを解消するために、9月中に宅建ドットコムの民法の過去問は条文問題以外ほぼ全て解くこととした。このおかげで、自身は自働債権と受動債権の相殺についてまったく分かっていないことが判明し、受験の2週間前に行政書士向けのインターネットサイトで上記を復習することができた。実際にはR7試験問題の問4において、悪意による損害賠償請求権を持った方が相殺できるというイメージを持つことができており、復習の成果が出て正答できた(過去問で出題されたものが再現された)。

5. 工夫した点(宅建業法)

①苦手分野の把握

 免許や宅地建物取引士の分野は、簡単そうで奥が深く、自分が苦手とする分野であった。例えば、免許の住所は30日以内に変更の届出を出すところ、取引士証は遅滞なく出さなければならなかったり、登録の移転の申請は事務の禁止の間はできなかったり、細かい概念が引っ掛けられやすいポイントであることで、過去問演習においても苦戦した。

 自身が苦手とする分野は報酬、罰則、宅地建物取引士の分野であったため、民法と同様に分野別過去問題集を何度も回しながら理解を深めていった。分野別問題は最終的に7周した。この後に行った8月の過去12年分の演習では、各年6問は失点する形となっていた。選択肢文の見落としで引っかかり失点したり、自ら賃借の定義(転貸を含む)が不足しており失点したり、最近の実問題を解くことで新たな発見があった。

②徹底的な過去問演習

 分野別過去問題集だけで合格できたという合格報告は稀に見かけるが、自身は過去12年分と宅建ドットコムの全問題集で基礎を固めなければ、本試験に対抗することはできなかったと思われる。例えば、分野別問題集には載っていなかった免許に関する問題で「業者が免許の効力を失っても、効力を失う前から現在取引している案件は引き続き最後までやり遂げることができる」のような問題が出た場合があった。このような分かりやすい文章での出題はされないが、過去12年分の過去問を行う中で、分野別に掲載されていない細かい知識も、多くの過去問を通じて吸収できる知識がある。

 また、本試験当日のパニック制御という点で過去問演習は有利となる。例えばR7本試の問43、信託の受益権に関する重要事項説明の有無が問われた際に、過去に見たことのある用語が並んでいる時点で選択肢についていくことは出来ていた。ほかのメンタルトレーニングとして、YouTubeにおける棚田先生のいくつの動画で「個数選択問題が出題された場合は立ち向かっていくメンタルが必要」という旨のアドバイスを繰り返し主張していることがあった。事前にそのアドバイスを認識していたおかげでR7の本試においては、個数選択問題の多さについて違和感なく問題を解き進むことができた。この辺りのメンタルトレーニングは、テキストには示されていないことが多く仮に示されていたとしても、わざわざ読み飛ばしがちで頭に入らないことが多い。

③自己流の覚え歌の作成

 特に宅建業法で苦労した点は「新しいことを1つ学習すると過去に覚えたことがすっぽ抜ける」ということであった。ここで工夫した点は、できるだけ語呂合わせは使わないようにしたことである。トリセツに記載されている最低限の語呂合わせ「コーヒーどうっすか?等」は部分的に活用したものの、テキスト以外の知識は全て覚え歌で身体に定着させるか、多くの過去問を解くことによって知識を定着させた。例えば、37条書面の賃貸で記載不要な事項は、試験においても出題者が引っ掛けてくるポイントであるが、37条書面の棚田先生の覚え歌に対して一部アレンジを加え「〜引き渡し移転登記(賃貸)」など付け加えて自分仕様の覚え歌を作り込んでいった。

 テキストと過去問周回だけでは太刀打ちできない宅建業法において、書籍をベースとしながら応用力を棚田先生で補完したことで、実際の本試で 機転が利いて正答できていったものと想定される。

④法改正の把握とアウトプット

 R7は宅建業法において、特に免許替えの申請先、宅建業者が掲げる標識の項目、空き家の特例について法改正が目立った。これらはYouTubeで改正内容を確認し模擬問題でアウトプットを行った。実際には法改正の内容は本試でも出題され、事前に学習していたおかげでペースが乱れず、対応することができた。

6. 工夫した点(法令)

①覚え歌の定着と暗記メモの作成

 法令では、テキストの都市計画法建築基準法はほぼパラめくり程度で、気になる知識だけを見返した程度であった。重点的に行った工夫としては、棚田先生の開発行為の歌、日影規制の歌、用途地域の簡易歌、盛土規制の歌を覚えて、分野別過去問題集や宅建ドットコムの過去問をひたすら解いて自分の身体に定着させることであった。これらはテキストを読んだところで身にならず、法令の分野は解くプロセスを明確にしていれば得点できる問題が多い印象だったからである。

 しかし、地区計画と地区整備計画の違い(必ず必要なものと努めるものの違い含む)、建築協定民法の共有、区分所有法の作成/変更/廃止の人数の違い、建蔽率の緩和率(耐火建築物や特定行政庁が指定する角地のアレ)は、暗記メモに起こして徹底的に頭に入れておいた。

②引っかかりやすいポイントの整理

 これらの過去問を解いていく中で難しいと感じたのは、特定行政庁は何でも出来るスーパーマンと思いきや、稀に令和4年問18のように、一定の空地がある場合に建蔽率の緩和が出来なかったり建築審査会の同意がなければダメだったり、何でも出来ると思い込んで、「特定行政庁」という単語が出たらとりあえず正解にするという脳死の解き方は出来ないことであった。

 国土利用計画法農地法土地区画整理法はテキストで理解を深めながら過去問の演習を継続した。特に、国土利用計画法の事後届出と農地法第3条は、許可の有無で絡み合ってくる部分があるので混乱しやすいため、混同しないよう違いを明確にした。例えば、競売、贈与、抵当権の設定、調停、交換、時効取得、相続は国土利用計画法の事後届出と農地法第3条で微妙に届出の有無の取り扱いが変わってくる。なお、農地法については自分で問題を解く際に以下の図をいつでも描けるようにして農地法の理解に努めた。

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 しかしながら、最近の農地法はなかなか得点源にならない問題が本試で出題され、図を頭に入れたとしても別な用語が飛び交い、失点するケースがあるように思える。特に法令問題では、深入りせずにテキストに記載されている部分を丁寧に抑える「知識量の見極め」が特に重要である分野であると感じた。

③法改正の把握

 法改正では、建築基準法において建築確認・検査の対象となる建築物の規模等の見直しがあり、階数2以上または延べ面積200㎡超の建築物は建築確認の対象となったことから、注意して過去問を読み解いた。逆に、これまでの建築確認の対象は木造の場合等で条件が異なっていたため、統一化されて分かりやすくなり良い法改正であった。その他、農地法の細かな改正があったようだが実際に調べてみるとマニアックな内容であったため、深堀りする点とそうでないところを明確に分けて対応した。

7. 工夫した点(税)

宅建試験ドットコムのH12~R6までのその他問題をすべて総流し

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 分野別過去問題集で学習していると、不動産取得税が10万、23万、12万で固定資産税が30万、20万…という暗記をすることになるが、途中からごっちゃになってくる。また、所得税が1番難しく軽減税率と住宅ローン控除が併用して使える組合せを暗記したり、譲渡所得の条件がややこしく、様々なパターンの問題で慣れる必要があり分野別問題だけでは対応しきれない。

 従って、宅建ドットコムの過去問を全て解くこととした。解く上で様々な問題に慣れるほか、固定資産税や不動産取得税がどこの管轄(市、都道府県、国)であるかも意識して学習していった。解いていくと、固定資産税や所得税の引っ掛け問題が多く誤答してイライラした。

 他の分野と方針としては似ているが、税法においても「今覚えている暗記物を身体に定着させ、他の分野と何が違うのか明確にし、その違いを言えること」が最優先で、これを達成するために過去問を解きまくるイメージであった。

8. 工夫した点(その他)

宅建試験ドットコムのH12~R6までのその他問題をすべて総流し

→分野別問題集で分かった気になっていた部分が、全く分かっていないと気付ける。特に、「直線距離で50m・300mの用途別」、「道路距離と徒歩所要時間は同時に書かなくても良い?」、「過去の販売日・値下げした日の示し方」、「台地・自然堤防・丘陵の特性」、など叩き込むべき要素は意外と多い。また、一部の住宅金融支援機構の譲受の対象部分で、捻った問題が出ると誤りやすい。

②統計問題の覚え歌作成(ウマ娘の「走れウマ娘」のメロディから歌詞を作成)

 統計問題は毎年1問出題され、宅建の統計問題に対する対策サイトはいくつか見受けられる。しかし、眺めたところで他の分野の記憶を維持しつつ、数字を含めて頭に入れることは負担となった。

 従って、覚え歌を応用して自分で統計問題対策の覚え歌を作成した。統計の内容的にボリュームが多いことから、趣味のウマ娘である「走れウマ娘」を元ネタとし、あらゆる要素を歌詞に詰め込むこととした。ここまでやる必要はあるのか?という疑問はあるが、捻った問題が出たら試合終了であるし、免除科目の1点は非常に重いため、確実な手法をとったところ。

 以下は歌詞となる。もとの歌詞では、「これから始まる大レース」の序盤に相当する部分から替え歌を開始。https://www.youtube.com/watch?v=8Rw5tbl5Wfc

新説住宅着工戸数 3.4(%) 5.2(%) 2連減

持ち 賃 分譲 マン 一戸 3,2,2,2・・・ 連続減

地価公示 全国平均 全 住 商 4年上昇 工業9

三大都市 全国平均 4上昇 工業地は11(年) 8(年)

 

(引き続き、もとの歌詞の「スタートダッシュで出遅れる」から替え歌を開始)

土地取引数ほぼ横ばい (132!

不動産の売上 2年ぶり (増加!

経常利益も2年ぶり 利益率は4年連 (増加!

業者数 13万 10年連

取消処分だけ増加

森林 農地 宅地 道路 197万ヘクタール

 実際にR7問48の統計問題に替え歌を当てはめると、「持ち 賃 分譲 マン 一戸 3,2,2,2・・・ 連続減」の部分が完全にヒットし、以下が正解と判定できた。 

建築着工統計調査報告(令和6年計。令和7年1月公表)によれば、令和6年の新設住宅着工戸数は、持家、分譲住宅のいずれにおいても前年に比べ、減少した。

 

以上の演習を徹底したことで、試験当日の免除科目は5点満点で正答することができた。

 

9. 試験当日の所感

①全体所感

 結論から、自己採点したところ、36/50で合格圏内であった(民法10,業法16,法令4,税1,その他5)。

 会場は異様に冷風があり、上着を要した。受験者は老若男女で、宅建の人気の高さが伺えた。

 問題に関しては、宅建業法から始まる問26からマークを開始することとした。問26から始める受験者を想定し、出題者はいきなり難しい問を投げかける傾向にあることを過去問から察知していたので、報酬の個数選択問題に面食らうことは無かったが、結局その問は賃貸の報酬に関する勉強不足で誤答した。宅建業法の問題を進める中で、異様に個数選択問題が多いと察したが、問われている難易度としては標準的で途中で実務を知らないと解けない問題(ビラ配り中に従業員証明書を携帯しなければならない)があり、その辺は苦戦した。

②問題内容の所感

 民法は、難易度は若干優しめな傾向があり、一見戸惑う選択肢がありながらも明らかに違和感を覚える選択肢があることで自信を持って回答できるものがある問がいくつかあった。また、LECの出る順模試の民法から瑕疵担保責任の11年(時効)に関する問題が的中されて出題していたり、模試に救われた部分もあった。一方で、自身の苦手分野であった区分所有法でケアレスミスの誤答をしてしまったりと悔しい点も見られた。

 法令・税は、試験当日は解けたと感じたが、自己採点すると引っ掛け問題に引っかかりまくり、過去問や模試である程度正解できていた問を落とすなど残念な部分が多かった。しかし、受験者全体から見ても法令・税は正答率が低く感じられ、今回の合格点下落の要因になったものと想定される。

 全体的には、民法がやや優しくなった分、法令・税で振るい落としにかかり、業法の基礎が出来ていない者を叩き落とすスタイルの受験年だったように想定される。

③誤答した問題の反省

 以下、間違えた問題14問に関する反省。

問3 意思表示に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはいくつあるか。

個数選択問題。2つにして誤答。正解は3つ。仕方なし。

問6 Aが所有している甲土地についての物権変動に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1か2で迷い2にして誤答。50%選択ミス。正解は1。LECによると、問6、問7は非常に難しいとされていたので仕方なし。

問7 Aは自己の所有する甲建物を事務所としてBに賃貸し(以下この問において「本件契約」という。)、その後、本件契約の期間中に甲建物の屋根に雨漏りが生じたため、CがBから甲建物の屋根の修理を請け負い、Cによる修理が完了した。この場合における次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

もはや得点させる気のない捨て問。LECによると、問6、問7は非常に難しいとされていたので仕方なし。

問13 建物の区分所有等に関する法律に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

規約共有部分しか管理者は取得できないという過去問からの固定概念で単純に1にして誤答。さらに、議事録には議長等の署名のみで押印は不要という過去問からの固定概念で「集会に出席した区分所有者全員」という選択文を見落とす決定的なミスで引っかかる。これは正答したかった。

問18 次の記述のうち、建築基準法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはどれか。

どうせ面積は出ないだろうという演習不足によるミス。さすがに一中に1000㎡の飲食店は許可されるだろうと思ったところ、二中からであった。暗記メモに含めていただけに、演習・暗記不足としか言いようがない。

問19 宅地造成及び特定盛土等規制法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、この問において「都道府県知事」とは、地方自治法に基づく指定都市及び中核市にあってはその長をいうものとし、地方自治法に基づく施行時特例市に係る経過措置については考慮しないものとする。

「又は」で引っ掛けていることは分かった。2か4だろうとは思ったが、4にして誤答。50%選択ミス。仕方なし。

問21 農地に関する次の記述のうち、農地法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、誤っているものはどれか。

今年の農地法は難しいらしい。300万以下の罰金刑に違和感はあったものの、チャレンジできず。仮登記だけではなく、仮設工作物まで出してきて農地法は得点源になりにくくなっている印象。仕方なし。

問22 国土利用計画法第23条の届出(以下この問において「事後届出」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

賃借権は事後届出対象という過去問からの固定概念。担保の競売は事後届出不要らしい。仕方なし。

問23 土地の売買による所有権の移転登記等に係る登録免許税の税率の軽減措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

しらん。仕方なし。

問24 固定資産税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

実務をやっていなければ殆どが選択肢3で引っかかる。選択肢2と迷ったがチャレンジできず。仕方なし。

問26 宅地建物取引業者A(消費税課税事業者)及び宅地建物取引業者B(消費税課税事業者)が受領した報酬に関するアからウの記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものを全て掲げたものは1から4のうちどれか。なお、代理、媒介に当たり、広告の依頼は行われていないものとする。

選択肢アで「賃借の媒介は事業用の権利金がある場合でも2倍して良いんだっけ?」と迷ったのが運の尽き。選択肢2にして誤答。空き家問題は必ず出ると踏んで対策していただけに、思わぬところで足元をすくわれ、演習不足を実感。

問31 次の記述のうち、宅地建物取引業法により禁止されている行為が含まれているものはいくつあるか。

実務をやっていないと分からない問題。ビラ配りに従業者証明書いるんすね。へー。仕方なし。

問42 宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。なお、この問において、宅地建物取引士は、事務の禁止の処分を受けていないものとする。

勤務先の名称は怪しいと思ったがチャレンジできず。名称変更時は書き換え不要らしい。届出の対象を問われたことはあるが、書き換えの有無まで問うてくるようになったか、という印象。

問43 宅地建物取引業者が行う宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項の説明に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。なお、説明の相手方は宅地建物取引業者ではないものとする。

過去問で相手が投資家だったら重要事項説明不要というものがあったが、交付はいるのでは・・・?ということでチャレンジできず。難問とされているので仕方なし。

 試験後の反省として、知識は完成されていないことを実感した。もう少し突き詰められていれば、+2点の38点で最安全圏にいられたと思料。宅建業法は過去問の演習でも4点は失点し、ケアレスミス1点を失点していたので、本試でも業法4点失点とケアレスミス1点をいつも通り失点した形となった。ただし、個数選択問題が多い中で失点を4点に留めたことや、受験者が惑わされている状況の中でもいつも通りの自分の受験スタイルで試験を終えられたことは自身を評価したい。

 自己採点した際、問30は解答が割れていた。TACで自己採点したところ35点で絶望した記憶がある。その後、LECや日建の採点で36点となったが、例年だと36点は安全圏ではなく改めて絶望した。しかし、今年は難化により合格基準点が34点というツイートを見掛けて「やっぱり個数選択多いからそうだよね??」という気持ちになり、安堵するなど本当に心臓に悪かった。

 全体を振り返れば、本当に当日は戦争状態であった。しかし蓋を開けてみると合格点が例年より低く、しかしながら自身の解答において何かが上振れたのかもしれない。一定の実力はあったものの、最終的には運が向いたという感想しかない状態である。

 

10. 情報処理技術者試験との違い

 宅建を受ける前から、情報処理技術者試験に何度も受験したきたが、文化の違いについて様々な発見があった。

宅建は解答用紙に受験番号が印字されている

 宅建マークシート用紙が配布されるが、その中に既に受験番号とマークシートへの印字が初期で入っていることに驚いた。情報処理技術者試験では、全て受験者の責任において記入するよう案内され、仮に誤った受験番号を記載すると採点されない場合があったり、選択欄に丸をつけないと採点されない。対して、宅建は最初から受験番号が印字されていたり、氏名を書き忘れたとしても救済措置はあるとの事例がインターネット上にあったので、こうしたヒューマンエラーを未然に防ぐ手段として、宅建では受験者に優しい取り組みをしている印象であった。

 なお、情報処理技術者試験もR8よりCBT試験に移行するので紙の記載はなくなり、今後少しは受験者に優しくなるかもしれない。

 

宅建の試験案内人が異様に優しい

 会場周辺につくと、試験を案内する黒服の運営者が立っており、受験者にお辞儀をしたり会場の場所の案内について積極的に声掛けをしていたりするなど、受験者への配慮が見られた。一方で、試験を管轄する試験官はサバサバしたスタイルで、椅子に荷物を置いている受験者などをきっちり指導していた。

 情報処理技術者試験も、複雑な会場では黒服の案内人が立っているが、試験区分ごとへの周知が基本で積極的な声掛けも少なく、座席への案内も基本的にない。情報処理ということで、自分でなんとか出来るでしょスタイルで我々は実施されてきたことを体感した。しかしこれもCBTに移行するにつれ、なくなる文化である。

 

宅建の受験申込サイトでの顔写真登録がデータ受付

 宅建では受験の申込時に氏名や住所を登録するついでに、顔写真をデータで登録するフェーズがある。しかも、スマホで撮った顔写真をアップロードすると画像処理で顔以外の背景が白で塗られるハイテクさである。受験当日の本人確認は試験官がその受付た顔写真データをもとに照合を行っており、システムが洗練されていた。

 一方で情報処理技術者試験は氏名、住所、受験区分の登録くらいで顔写真は自分で印刷して当日までに糊で貼り付けて提示するタイプである。

 宅建はデータ処理のため顔写真代が無料、情報処理試験は印刷代で有料で手間がかかる部分があり、大きな違いがある。しかし、情報処理試験はCBT化でこの点もどう変わるのか注目したい。

 

11. まとめ

 今回は、未経験ながら宅建を初めて受験し、合格に至るまでの学習法や当日の所感等を述べた。学習法が手探り状態ながら、あらゆるリスクを想定し日々学習を継続したことで、当日に実力を発揮することができた。

 全体的に、以下のことを徹底して学習を進めたことで、身になる勉強が行えたものと評価する。

・過去問丸暗記を行わないこと(毎度問題文を読んで一から解くこと)

・覚えるべき事項は歌にして定着させること

・過去問によるアウトプットを基本として身体に法を染み込ませること

・曖昧な用語は違いを明確にして洗い出すこと

・間違えた問題はいつまでも間違えることを意識して繰り返し演習すること

・覚えるべき事項はトイレに暗記メモを貼り付けるなど見返す努力をすること

 

 次年度は権利関係の分野において、区分所有法の改正が大きく取り上げられている。宅建に合格したとしても、不動産関係の情報収集は継続して実施していきたいと考えており、今後も法改正には対応していきたい。しかしながら、業務で不動産を取り扱うことはないため、コストを掛けて宅建士登録することまでには至らないと思われる。習得した知識を今後の住宅購入や、自治体支援業務の一部に取り入れ活動していきたい。

 未経験ながら宅建を目指す方や、今後宅建を受験する予定の方に対し、情報提供ができれば幸いである。

 

 

KKdayでキャンセル申請中から進まない際の対処法

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1. はじめに

 シンガポールへ旅行した際にKKdayを経由し送迎サービスを購入して利用した。購入の過程で、備考欄に「送迎場所と住所」を記載しないとならないことが分かり、備考に記載が漏れた明細について複数回購入後にキャンセルを行った。

 しかし、帰国後にクレカ明細を見ているとKKdayからキャンセル分の返金がないことが分かった。原因を探るとサービス提供元へ「キャンセル申請中」のステータスになっている場合はキャンセルが完了しておらず返金されないという仕様であることが分かった。

 サービス提供元がKKdayであればスムーズであるが、今回の場合は連絡先が送迎会社主体となっていたため、こちらから連絡しても返信がなく膠着状態が続いた。

 従って本記事ではKKdayにおいて、サービス提供元がキャンセル申請を承認しない場合における対応について実例を用いて解説する。

 

2.事象の前提

 ①購入したサービスのキャンセルを無料キャンセル期間中に行っており、自動キャンセルではなく「サービス提供元」がキャンセルを承認するタイプであり、キャンセル申請中というステータスから進まないこと。

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 ②問合せ先のコンタクト先がKKdayではなくサービス提供元の会社となっており、返信がなく膠着状態が続いていること。

※サービス提供元がKKdayであれば、自動キャンセルまたは、問合せのチャットからキャンセルしたい旨を連絡すれば、前に進むことはできる。

 

 ③購入サービスのキャンセルポリシに準拠していること。返金不可期間であれば当然にキャンセルできるものではない。

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 ④KKdayから正当にサービスを購入・手配していること。

 

3. 提供元への問合せ

 KKdayに問合せを行う前に、まずはサービス提供元へダメ元で問合せを行うこととした。アプリまたは、WEBサイトで購入履歴かキャンセル分の明細から詳細へ辿ると、問合せが行えるようなアイコンがあったので、サービス提供元へチャットを投げることとした。

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 結果的に、サービス提供元は海外事業者であったため返信が返ってくることはなく、引き続き膠着状態が続いた。

 ここで、連絡先がKKday公式であれば、そのままチャットして待機していれば返信が返ってくるものと思われる。後述するが、KKdayの対応は2025年現在でレスポンスは良好で日本語も通じていた。

 

4. 公式への問合せ

 次に、KKday公式へ問合せを行うこととした。公式への問合せは、電話でも可能であるがチャットでも可能であったため、ヘルプセンターからチャットボットを通じて問合せを行った。

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 チャットボットでは、最初はBotと対話する形となるが当てはまる選択肢がない場合は、オペレータと対話する選択肢が出てくるので、以下のような文章を作成してコンタクトをとった。

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 文面を作成する上で注意すべき点は、実際に自分が利用した予約番号を予め控えておくことである。本記事の3.でも示したキャンセル分の明細の詳細から、予約番号を確認することができるので控えておくことがスムーズである。

※これがなくとも、日付、氏名、利用サービス名等を伝えれば公式が特定できるらしいが、確実な手段はシステムで一意の番号を伝える方法が最適と言える。

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 文面を送付後、翌日の営業時間内にKKdayから返信が返ってきた。注意点として、KKdayで登録しているメールで返ってくるのではなく、同じチャットボット上で公式から返信があることである。

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 ここで更に注意する点としては、オペレータとのチャットは約18時間放置していると自動切断されて、最初のBotの対話からやり直しになるということである。オペレータとの対話を継続したいのであれば、こまめに内容をチェックし返信の一文を添えるなど工夫されたい。

 

5. 最終的な結末

 KKdayからサービス提供元へ催促をする文面であったが、何回かオペレータとやり取りしていて最終的には現地と連絡が取れなかったのか、結局KKdayが管理者権限でキャンセルを承認したような形跡が見られた。結果として、無事にキャンセル申請中のステータスが「キャンセル済」になり、一連の処理を完了することができた。

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 肝心な返金処理であるが、キャンセルポリシーにもあったとおり通常14営業日以内に返金が基本となるようである。利用規約やプラン、クレジットカード会社によっては請求締め日の関係で、実際に返金されるまで2〜3ヶ月かかることもあるようであるが、KKdayのシステムを利用していれば焦らず待てば返金されると想定している。

 

6. まとめ

 今回は、KKdayにおいてキャンセル申請中から先に進まなかった場合の公式への問合せ過程と解決方法について述べた。

 一連の流れから、KKdayの対応は素早く信頼感が増した。海外の事業者は日本の事業者と比較してスピード感が無かったり、対応がずさんな場合が多い。その中でKKdayが仲介することにより、そのリスクが軽減され安心して利用できるものであった。

 キャンセルについて同様の問題を抱えている方や、返金について疑義がある方向けに情報提供できれば幸いである。

ReFa FINE BUBBLE UとFINE BUBBLE DIA 150を両方使用した感想

1. はじめに

 毎日使用する浴室において、浴室環境を向上させることは疲れを癒やしたり、気分を向上させるための取組に繋がり、非常に重要であると考えている。これまで私は浴室周辺環境の向上策として、安いシャワーヘッドをTOTOのエアインシャワーヘッドである「THC7C」に変更したり、更にシャワーヘッドをRefaの「FINE BUBBLE DIA 150」に変更したり、それぞれ変更の効果を体感してきた。

  今回は、新たな施策としてReFa FINE BUBBLE  U(リファファインバブル ユー)を導入し、シャワーヘッドを前述の「FINE BUBBLE DIA 150」から変更したため、その違いや変化について述べる。

 

2. ReFa FINE BUBBLE  UとFINE BUBBLE DIA 150の違い

 以下にReFa FINE BUBBLE  UとFINE BUBBLE DIA 150における、基本的なスペックの差異を示す。

項目 FINE BUBBLE U FINE BUBBLE DIA 150
強み
  • 手軽、すこやかな肌や髪を叶える
浴び心地、デザインがよい
色、価格

ホワイト/シルバー ¥30,000

ブラック ¥33,000

ホワイト ¥68,000

マットブラック ¥75,000

モード リファファインバブル U リファファインバブル ダイア
大きさ、重さ 約96×241×134mm
約300g
約169×293×145mm
約520g

 

 また、実際に自宅で現物を量りにかけた重量は以下のようになった。なお、参考に以前導入を行っていたTOTOのエアインシャワーヘッドである「THC7C」も比較対象に含めている。

 

 なお、上記の比較表にも挙げたが、FINE BUBBLE UとFINE BUBBLE DIA 150のモードとの違いは、結局のところマッサージ機能の有無である。以下の画像においては、併せて自身の使用用途を「洗顔に使用」など補足として示している。

画像出典:https://www.mtgec.jp/shop/pages/refa_bubble_dia.aspx

 

3. ReFa FINE BUBBLE DIA 150の課題点

 今回FINE BUBBLE  Uを導入した理由としては、既に導入していた「FINE BUBBLE DIA 150」にいくつかの課題点があったためである。実際の課題を以下に示す。

 課題① 本体が重い

 2.で示したとおり、FINE BUBBLE DIA 150は重量が500g以上ある。常にシャワーフックにかけて浴びる方には問題ないが、手に持って身体を洗う際は取り回しに課題が生じ、常に本体を持っていることは負担となり得る。

 課題② シャワーフックから本体が外れ、床に落ちる

 ホースをシャワーフックにかける際にFINE BUBBLE DIAの重さによって本体が前方に傾き、シャワーフックにかけても不安定となり落下する場合があった。

 シャワーフック自体が深く、シャワーホースもそれに見合う太さでジャストフィットしているのであればこの懸念は不要であるが、自身の自宅のように落下する危険があったためタカラスタンダードの「41282575」のマグネットタイプのシャワーフックを導入して対策を練った。

 タカラスタンダードのシャワーフックは、磁石のほかに吸盤もついており、落下しないよう二重で補強されている。本製品を導入したところ、一定のフィット感が得られ、一時的に落下する危険性は回避された。しかし、FINE BUBBLE DIAに何らかの衝撃が加わったり、ある時重さに耐えきれずシャワーフックの磁石が壁から浮かび、それに従って吸盤も取れてしまい本体が床に落ちて大きく物音がするという場面が1ヶ月に1回のペースで生じていた。

 課題③ 水圧が若干弱い

 FINE BUBBLE DIA 150において、ミスト、ポイントジェット、マッサージについては水圧について特段不満はない状態であったが、ピュアストレート、ストレートのモードについては、水圧がないとボディ洗浄時に物足りなさを感じてしまったため、水圧の強い浴室環境での試用を推奨したい。水圧が高いことにより、効果の高い洗浄やスパ感が味わえると思料した。以下に水圧に関する参考動画を示す。

4. FINE BUBBLE  Uの 導入

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 今回は、3.で示したFINE BUBBLE DIA 150の課題点を本製品で補うことを期待し、FINE BUBBLE  Uのブラックを購入し、導入することとした。

<FINE BUBBLE DIA 150の課題に対する対応>

課題① 本体が重い

 →FINE BUBBLE  Uの重量はFINE BUBBLE DIA 150の約4割軽量のため、課題解決

課題② シャワーフックから本体が外れ、床に落ちる

 →FINE BUBBLE  Uの重量はFINE BUBBLE DIA 150の約4割軽量のため、課題解決

課題③ 水圧が若干弱い

 →FINE BUBBLE  Uはサイズが小さくなったため、行き渡る水の量はFINE BUBBLE DIA 150より軽減されると想定されたため、課題解決の見込み

 

 FINE BUBBLE  Uに変更することにより、FINE BUBBLE DIA 150に備えられていたマッサージ機能が無くなることとなったが、マッサージ機能の使用頻度がもともと低かったため自身の問題は生じなかった。確かに、マッサージ機能があることで浴室内の「スパ感」は味わえるが、効果は一時的で浴室ではなく、部屋に備えられているマッサージシート等で代替できることもできた。

 

5. シャワーヘッドを変更したことによる影響

 FINE BUBBLE DIA 150→FINE BUBBLE  Uにシャワーヘッドを変更したことで変化した点について、それぞれモードごとに示す。

<ミスト>

 FINE BUBBLE DIA 150では、逆に水圧の弱さが柔らかいミストを放出し、顔への刺激が少なく感触は良かった。また、ヘッドの大きさがCD-ROMとほぼ同程度の同じ大きさという特徴を活かした広範囲のミスト放出は満足感の高いものだった。

 一方で、FINE BUBBLE  Uのミストは水圧が強くなり、顔に近づけると若干刺激は上がり、直接的なミストが放出されることとなる。また、放出面積は小さくなるため範囲も狭まる。洗浄感は上がり、洗顔をしっかり行い方にとってはFINE BUBBLE  Uで良いかもしれないが、個人的にはFINE BUBBLE DIA 150の方がミストの完成度は高かった。

<ピュアストレート>

 FINE BUBBLE  Uにて水圧が強くったが、肌当たりの刺激は引き続き柔らかいものとなり、FINE BUBBLE DIA 150と同程度の満足感が得られた。

<ストレート>

 FINE BUBBLE DIA 150のストレートは線が細く、肌に当てると一部痛みを感じる部分があったが、FINE BUBBLE  Uでは線が太くなり肌への刺激は柔らかくなった。

<ポイントジェット>

 FINE BUBBLE DIA 150とFINE BUBBLE  Uではそこまで大きな差異はない。FINE BUBBLE  Uの取り回しの良さで、ポイントジェットを活用した頭皮の洗浄や、風呂掃除がしやすくなった。

 

FINE BUBBLE  Uにおける各モードを動画にしたものを以下に示す。結果的には、シャワーヘッドの入れ替えで課題点が克服でき、FINE BUBBLE DIA 150の機能を一部移植したままの移行に成功した形となった。

5. まとめ

 今回は実際にFINE BUBBLE  Uを導入し、FINE BUBBLE DIA 150からの変更点を示すとともに導入後の所感や影響について報告した。総評として、価格的にはレベルダウンとなったが導入したことで、水圧、取り回し、満足感が向上し、より一層浴室の雰囲気や仕上がりの満足感を高めるアイテムとして有効となった。

 市場にはFINE BUBBLE DIAのほかにMYTREX、ミラブル zeroなどの競合製品も出回っている。よく比較の上、検討いただき今後ReFa FINE BUBBLEシリーズを導入しようとしている方向けに参考となれば幸いである。

 

【復元解答付き】令和7年春のITストラテジスト試験に合格

 

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1. はじめに

 私は情報処理・サービス業の会社に属する31歳のSEである。令和7年春にITストラテジストを受験し合格したため、合格に至るまでに行った学習経過等を振り返る。なお、本試験は今回で4回目の受験であり、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱすべての区分で不合格を経験しているため、それらの体験を含めて全体的に解説する。

 徹底解説であるため、主に午後試験においては実際に自身が提出解答した内容を再現し、IPAの解答と照らし合わせると共に、各区分で工夫した点や午後Ⅱ論文においても解答したポイントを具体的に記載することで、よくある「薄い単なる合格体験記」に留まらない内容を意識して記事を構成する。

2. 受験の目的

 顧客へシステム導入する前段としてまずは調達がかかり、場合によっては他社と競い合った上で構築業者が決定される。その際に顧客は調達仕様書を定義するが、その中に「作業要員に求める資格等の要件」として責任者となる者はITストラテジストの合格者であること、などITSSレベル4に相当する高度試験区分の合格を要件に挙げられる場合も見受けられる。民間へのシステム導入の際には馴染みがないかもしれないが、国や官公庁などの入札に関わる案件はこれらがほぼ盛り込まれていると認識している。

 私は、このような調達仕様書に記載される資格に合格した実績を創出し、活躍の幅を広げるきっかけとしておきたい思いから受験を行った。

3. 情報処理技術者試験の受験履歴と筆者のスペック

 自身の情報処理試験受験履歴を以下に示す。情報処理技術者の受験は入社した2016春より開始している。なお、未受験は省略している。

受験年
受験区分
結果
2016春
合格
2017秋
不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)
2019秋
不合格(午前Ⅰで後1問正解で合格)
2020春
中止
中止
2020秋
プロジェクトマネージャ (PM)
不合格(午後Ⅱで論文B判定)
2021春
情報処理安全確保支援士 (SC)
2022春
不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)
2022秋
プロジェクトマネージャ (PM)
2023春
不合格(午後Ⅱで論文B判定)
2023秋
システム監査技術者 (AU)
2024春
不合格(午後Ⅰで53点)
2024秋
情報処理安全確保支援士 (SC)
2025春
合格

 

 また、自身のITスキルを以下に示す。

・経営戦略の立案未経験

・BABOKを読んだことがないし興味がない

・プログラムを実装する際、ネットからコピーしたものをモジュールとしてそのまま利用し、実装したい機能に合わせて適宜プログラムを追加していく。はじめから自分で書かない。

・最短経路や二分木など用語は知っているものの、結局何に使うのか見出だせない

・午前問題に出てくる計算問題は、とりあえず答えから見る

...というように物事を論理的ではなく、漠然と感覚で捉え、経営戦略に対し情熱がない者である。

4. 午前Ⅰ

 本ブログにおける、他高度区分の合格記事に各種掲載しているため省略する。

5. 午前Ⅱ

 近年、午前Ⅱにおいては受験区分だけの午前Ⅱ過去問を解くだけでは60点以上の確保が難しくなってきた印象である。実際に、令和4年のITストラテジストにおいて、過去H21からR3までのすべての過去問を5したのにも関わらず、56点の成績を残した。特に、R5はよく分からない表をもとに計算問題が出題されたり、セキュリティに関して一歩踏み込んだ問が出題されたりと、全く噛み合わない午前であった。

 従って、令和5年からは応用情報技術者試験の分野別過去問題の演習にも取り組むこととした。ITストラテジストの午前Ⅱは応用情報の「セキュリティ」「ストラテジ」分野から数問と、セキスペの午前Ⅱから数問出題されることがあるため、1問ずつ着実に正解していくことが非常に重要である。そのため、これらのカテゴリについて応用情報の分野別問題を計500問解きかつ、情報処理安全確保支援士の午前Ⅱ過去問の全年分を解いた。また、本試験は加えてシステム監査技術者試験の午前Ⅱ過去問から1問程度抽出されて出題される傾向があることから、システム監査技術者試験の午前Ⅱ過去問H22~R4までを3周し、万全の体制で挑んだ。

 なお、今回合格した令和7年春ITストラテジストの午前Ⅱの問10は、令和5年秋システム監査技術者試験の午前Ⅱの問25から抽出された過去問であり、このような問題は事前に出ると踏んでおり、結果的中した。

 学習期間としては、2025年1月~2025年4月試験当日まで。

 結果として、R5は76点、R6は84点、R7は76点の成績を残した。何度もITストラテジストを受験した経験から、午前Ⅱにおいてはバランススコアカード「学習と成長の視点」はしつこく問われた印象である。これは応用情報に多く取り上げられているため、アウトプットとして演習を繰り返す必要がある。

 全体の所感としては、これだけやっても点数は頭打ちで伸びないというところである。見慣れない新規問題を消去法で2択に絞ったところで、50%を外し不正解になるケースが多く、運が悪いと一瞬で合格ラインスレスレに到達する午前Ⅱは、学習していく上で非常にリスクの高い区分であると認識している。

 しかし、統計情報を見ると午前Ⅱ突破者は全受験者からして大多数であり、よく学習されておりレベルの高さを感じている。

6. 午後Ⅰ

 午後Ⅰにおいて特段インプットとする知識群は無いが、令和6年の午後Ⅰ問3においては旅館のIT活用に関する問題文のうち「暗黙知形式知化」する旨の文章が見られた。この用語は午前Ⅱをしっかり学習していれば、ついていけるものである。計4回の受験のうち、午後Ⅰの学習で工夫した点は過去問で解答テクニックを身につけたことである。2年前までは、問題文から文を抜粋して解答すれば得点は得られたが、昨年の試験からは問題文をよく理解した上で解答をアレンジする設問が増えたり、問題文から解答を抜粋するにしても、複数散りばめられたキーワードのうち、最も適切な文章を見つけた上で、うまくまとめ上げて解答する設問が増えてきた印象である。この感覚は複数回、過去問を解いて身につけるものとなるため、繰り返しの演習が望ましい。

 自身の場合、IPAの過去問題サイトからH31からR6までの5年分の過去問(問1~問3)を4周した。学習期間は1月中旬~4月初旬まで。以上の内容をもとに私が実際にR5本試、R6本試、R7本試で解答したものを以下に示す。試験当日に問題用紙に解答をメモしているため、完全復元解答は徹底的に一語一句同じである。

 

<R5 75点

<R6 53点

<R7 60点

 

 年ごとに結果を確認すると、ある程度解答できたと思われる年ほど点数が低くなっている。近年は生成AIの登場もあり学習環境にも変化が見られ年々、受験者の解答レベルが高くなっており、競争率が高くなっていると想定する。特に情報処理試験の高度区分は相対評価の色が強いため、受験者の回答内容が酷似している場合には、正当率の高い設問の配点を低くする反面、正答率の低い設問に正解した者は貴重な受験者として配点を高くするなど調整を行っているのではないかと勘ぐってしまうほどである。

 ITストラテジストの午後Ⅰは毎年、午前Ⅱ突破者の約6割が選出されて午後Ⅱの採点がなされているようである。ここでは下駄が一切ない実力勝負というところで、上位6割に入れるよう解答を構成し、残るは運次第の区分であると言える。学習の意識として、100点を目指す努力をしなければ自分で「6割はとれた」と感じても、実際は相対評価で周囲の受験者も同じレベルで、どんぐりの背比べとなる。

 午後の論述を主とした試験の自己採点をしたところで無意味であるが、採点後の所感として今回のR7午後Ⅰの60点という結果は、妥当性が無い。ついでに、R6の53点という結果も未だに納得がいっていない。

 個人的には行政向けにシステム導入を手掛けている者として、R5から登場した自治体に関する問題で合格を果たしたかったが、R6問2のトナレポデジタルが難易度高く、トラウマになってしまったことでR7問2では逃げの態勢を取らざるを得なかった形である。

 

7. 午後Ⅱ

 午後Ⅱにおいては、以下の書籍を大いに活用して試験対策を行った。なお、午後Ⅱ習期間は2月後半~4月中旬まで。更に、R6からは知識のインプットとして書籍「MBAの経営戦略が10時間でざっと学べる」を活用することとした。

 書籍を活用した狙いとしては、午前Ⅱで学習した断片的な用語をもとに、本の中に記載されている論文例と照らし合わせたり、用語の解説を見て使われる場面を見極めることで、モジュールとして論文へ組み込むための文章の品質を向上させ、A評価に繋がる論文ネタを構成することを目的としたためである。

例えば、

・外部環境と内部環境別に使用できる分析の深堀り(PESTは外部、VRIOは内部)

→自分の論文で例に出すならPESTのPはデジタル化...などを当てはめていく

SWOT分析を自分の論文の題材に当てはめる(S=高い技術力をもつ企業、W→製品の開発期間が長い...)

・共通的に使用できる文章の確認(KPIを設定し、損益分岐点をベースに利益が出る目安として...、システムに不慣れなものへの研修...、機能要件だけではなくSLAをもとにした非機能要件も盛り込むことで...、ROIを算出し、約2年後に投資額を回収できることを確認...)

など覚えられる知識は全て頭に叩き込んでいつでも引き出せるようにしておく。

 また、R5の午後Ⅱ論文はB評価だったことから自己分析を行った。特にR5午後Ⅱ問1の設問イにおいて、「どのような情報を収集し、どのように分析し...」の部分で、自身は論文中に分析という用語は記載したが、具体性のない記述でとにかく「◯◯になるよう分析した。」という抽象的な表現でゴリ押した形となってしまったため立体感のない論文であると評価されたように考えられた。さらに、終始機能の説明に留まる論述が多く、投資効果等に触れた部分はあったもののシステムアーキテクト主体のような論述を展開してしまったことがB評価の要因であると考えられた。

 従って、分析の手法を更に深堀りすることとした。分析の内容を論文へ立体的に記載するには、実践的な分析手法を見聞きして内容を理解することが望ましい。そのため、ネットで検索を行ったところ以下のサイトがヒットし、ABC分析の過程を明らかにすることができた。

 得られた情報をもとに、自身の論文題材に対してABC分析を行った場合を当てはめた上で、なぜABC分析を行うこととしたのかの理由付け、期待される効果を加えて検討することで、より説得力のある文章を構成しようとした。

 試験本番に備え、論文の大前提としては、他区分と同様にITストラテジストが行うものとそうでないものを明確に分けて記載することとなる。論文内に登場するのは問題にもよるが、企業の管理部門、利用部門、開発メンバとなるため、「◯◯を開発検討するに先立ち、システムアーキテクトに確認することとした」等、ぶん投げるべき作業は正確に記載しておいた。この経験はプロジェクトマネージャ試験でB評定となった教訓であり、何でも自分が引き受けてスーパーマンになっている論文を記載したところで、採点者からは「ITストラテジストとして求められている自分の役割が分かっていない」と判断される恐れがある。

 また、問題ごとにシーンが割り当てられることもポイントであり、「システムの企画」の中だけで論述が求められているのか、「既に既存のシステムが実運用している後の改善提案」であるのか、置かれている状況からはみ出さない意識は非常に重要である。

 問題文は例え、受験者が「??」となったとしても出題者がIPAとして度重なるレビューをした上で出題をしているのだから全てが正しく、神であることを忘れてはならない。問題文に対して反抗的な論述をすると、BからD評価となり得るので、問題文に対して「うんうんそうだよね」というイエスマンになって解答することが大前提である。

 さて、論文のA、B、C、Dの判定の考え方として、自身は以下と考えている。

→Accurate(正確) →題意に沿っていて正確に述べられている

→Bad(悪い) →題意に沿っているが内容が不十分/文字数が少ない/設定された立場外のことを行っている論述をしている/平面的なことしか書いていない

→Conflict(不一致) →題意に沿っていない/お前は何を言っているんだ?

→Dust(ゴミ) →選択欄に◯をつけていない/空白提出。

 いかに問われたことだけに解答し、立体感のある論文を組み立てるかが鍵となる解答力を前提に、実際に私がR7本試で記載した復元論文例を以下に示す。※多少テイストを変えているので再現ではない

 論文全体の構成としては、問2を選択し、設問アは800文字ほぼフルに記載、設問イは1600文字いかずとも1400文字程度、設問ウは900文字程度で回答を提出した。問題文中の「重要である。」に始まるいくつかの箇条書きは念のため、論文中に全て含めておいた。

「特に重要と考え」という設問イの指示においては「特に」は1つとは限らないため、複数記載でも許されると考えたためである。

1-1 A社の事業背景、事業特性

 論述の対象はA企業におけるドキュメント管理システムのAI整理の企画策定である。A社は契約業務を手掛けており、日頃から従業員が外部から到達した電子ファイルや紙で受領した媒体を電子スキャンしてドキュメント管理システムに登録する運用を行っている。事業背景として、このドキュメント管理システムには多くの電子ファイルが登録されているが、格納場所を整理するための機能が備わっておらず、従業員がどこに電子ファイルを格納したかどうかは検索機能以外でしか知り得ない状態が続いている。A社では所属ごとに一人、所属内のドキュメント整理の取りまとめを担当する従業員が設けられているが、人事異動等により前任者の引き継ぎが不十分で、ドキュメント管理の取りまとめや管理方法が暗黙知となりがちな状態となっている。従って、事業特性としてA社所属内のドキュメント管理方法において、熟練者がおらず、形式知化する手法が確立されていない点が挙げられる。

 

1-2 解決すべき経営課題、必要となった変革

 A社の事業背景や事業特性を受け、経営課題として暗黙知によるドキュメント管理の煩雑さにより、管理が行き届かずA社内のドキュメントの漏洩や権限外のファイルの閲覧リスクが想定され、所属ごとに一貫したドキュメントの管理を行うための仕組みを検討しなければならない課題が生じた。また、各従業員の管理方法を統一させて経験の浅い者でも簡単にドキュメントの整理等が行えるようにする手立ての検討が課題となった。

 私はこれらの課題に対し、必要となった変革として、A社ITストラテジストとしてどの従業員でも標準化された管理が遂行できるよう、ドキュメント管理システム自体に変更を加え、経営課題を解決することとした。具体的にはAIにより、従業員のドキュメント整理を支援させ、業務効率化と業務プロセスの変革を目的とし、次のように企画を策定することとした。

 

2-1 DXの企画策定(①変革実現に貢献できる対象の検討)

 DXの企画策定にあたり、変革の実現のために貢献できる対象はA社自体と従業員であるが、まずは現在ドキュメント管理システムの取りまとめを行っている各所属の者に対してどのような課題を抱えているかについてヒアリングを行うことが重要と考えた。ヒアリングの結果、熟練者がいない中で多くのドキュメントを一人で取りまとめることは時間を要するという意見が多かったため、この点について深堀りすることとした。

私は工夫した点として、ドキュメント管理においてウェイトが大きい作業や利用者側の課題発掘のためにABC分析を行い、優先すべき企画検討の対象を絞ることとした。ヒアリングを通じて得た内容から、作業内容別に細分化をして作業に掛かる時間をそれぞれ表に整理した上で分析を行った結果、全体の36%に相当する作業が「格納されるドキュメントのカテゴライズ」であり、その次が~

 分析の結果から、私はシステムに格納されているドキュメントをAIによりカテゴライズし、一括で特定のフォルダに分けられる整理支援機能(以下AI整理という)を企画することとした。このデジタル技術により、ヒアリングした内容で課題と見られた点に対して業務効率化の観点で貢献ができるほか、経営課題として懸念があった暗黙知をAIが支援することで形式知化できる業務ができ、経験の浅い者でもドキュメントの管理が行き届くようになることが期待できる。

 

2-2 DXの企画策定(②役割分担の検討)

 次に、ドキュメントを取りまとめる者だけでなく事業部門や管理部門に対しても今回のAI整理機能について擦り合わせを行うことが必要と考えた。私は、AI整理を行う上でドキュメントのカテゴライズ方法について事業部門と協議を行い、システムアーキテクトやデータサイエンティストとともに現在のドキュメントデータ群を調査してAIの判断妥当性の基準を事業部門と合意することが重要と考えた。基準を定義するにあたり、今回のAI整理を行うための機能要件を先立って関係者と立案し、機能要件の項目ごとにKPIを定義してAIの正答率等の基準となるものを合意するよう工夫した。また、管理部門はAI整理企画を推進する上で非機能となる要件を検討し、~

 私はこれらの関連部門と協議を行いながらそれぞれにKPIを設定し、AI整理の妥当性検証に先立ちPoCを設ける場合を想定し、事前に合意基準や要件を定めておくことで今後の実装フェーズに至った場合を想定した際にスムーズにDXが推進できるよう工夫した。

 

2-3 DXの企画策定(③投資金額の検討)

 最後に、私はAI整理を企画する場合の投資金額を算出し、投資効果を検討することとした。デジタル技術の採用に際する投資金額の見積にあたっては、事前に②で検討した機能要件と非機能要件をもとに金額を算出することが重要と考えた。金額の算出にあたり工夫した点として、KPIを達成できなかった場合のリスクやコンティジェンシプランを考慮しながら、非機能要件におけるSLAを定義し稼働率等の要素を見積対象に含めることで漏れのない投資金額を算出したことである。また、投資金額をもとにROIを算出し、~

 以上の①②③で検討した企画の策定内容を推進するにあたり、私は次のように変革を阻害する要因を想定し、DXの企画に反映することとした。

 

3-1 変革を阻害する要因の想定

 AI整理を推進する上では、経営課題にもなっていた、経験の浅い者でも簡単にドキュメントの整理等が行えるようにしなければ新たなDX企画が組織に浸透しないと考えられた。従って私は変革を阻害する要因として、各所属のドキュメントを取りまとめる従業員だけでなく全ての従業員がAI整理を受け入れず、システムが利用されないという懸念を想定し、これに対する対応策を検討することとした。

 対応策では、AI整理に関するマニュアルを全従業員に配布するほか、システム稼働前の操作研修期間を設けて、AI整理に触れて慣れてもらう期間を確保することとした。また、AIが提案したカテゴライズ結果から、ドキュメント管理システム上で適切に整理するための手順作成を事業部門とシステムアーキテクトに協力してもらい、新たなDX企画がA社組織に受け入れられやすいよう配慮した。

 

3-2 変革を阻害する要因に対する対応策のDX企画反映

 3-1で検討した対応策をDXの企画に反映し、その内容について経営層や事業部門と協議したところ、「いきなり全ての従業員に対してAI整理を浸透させずに、まずはドキュメントを取りまとめる各所属の代表者からシステムを使わせてはどうか」という意思が確認された。

 私は、協議した結果をもとに対応策をブラッシュアップした。具体的には、段階的にAI整理を従業員に開放することとして操作研修の期間やスケジュールの改定をDXの企画に反映させ、これらの対応にかかる投資金額を再算出した。再算出の結果、~

 また一定の期間、代表者に使ってもらった後にフィードバックをもらい、AI整理のカテゴライズ結果の判断妥当性や改善すべき点を洗い出して、全従業員に対するリリース前にさらなる改善を行うことで、より組織にDX企画が浸透するよう計画を立てた。

 修正した対応策とDXの企画内容を再度、経営層と事業部門に説明を行ったところ、最終的に承認が得られ、検討したDXの企画は次の実装フェーズに移っていくこととなった。

-以上-

 

<論文提出後の所感と反省>

※改めてであるが上記論文はテイストを変えており、似たようなことを本試で記載したものに留まるため、より実態に見合った題材で提出している。

・途中強引に設問で指示されていない分析手法であるABC分析を登場させてしまったが、工夫した点をアピールしないと内容が薄くなってしまう懸念があり、文章を前に進めるためにゴリ押した部分はある。

・投資効果を求める過去問はあったが、今回は単に投資金額が例になっていた。実際に論文を書く前に、これも採点の対象となる「論文の概要を記載する鑑」があるが、その中に金額を記載する欄がある。その金額と論文内の金額が同一になるよう配慮した。

・経営層からの指摘をもとに改善したことを求める過去問はあったが、今回は「意思をもとに反映したこと」が指示された。論文演習のいつもの癖で、「◯◯の指摘があった。」と本試でも記載してしまっていた。幸い、最後の見直しをしている中、試験終了5分前に「設問に答えられていないのでは?」という懸念が生じ、「◯◯の意思が確認された。」という表現に修正してホッとしたが、指摘と意思は似たようなもので、実は性質が違うのでは?と試験後に不安となり、「意思」の意味をググったほどである。結果的に大幅な減点とならなかった点は良かった。

指摘→問題となる事柄をこれだと取り上げてさし示すこと。

意思→しようとする考え。思い。

 

8. まとめ

 今回は令和7年ITストラテジスト試験に合格するまでの不合格から合格に至るまでの過程を示し、学習方法と実際に解答した内容について具体的に明示した。

 本試験区分は、学生や社会人になりたての時から「どんなすごい人が合格するのだろう、自分が受験するのは40-50代になってからか。」などと冷やかしで見ていた区分でもありながら、思いつきで2022年に受験すると決めて一度受験した後からは不合格を繰り返し、常に喉に刺さった小骨の生活を送っていた。特に以下の連続不合格の時期は結構辛かった・・・。この時の自分に3年後はネスペの代わりに監査まで全部取ってるよと教えてあげたい。個人的に努力は必ず報われるという表現は好ましくないが、情報処理試験に関して受け続ければ相対評価により運が良ければいつか受かる、という気持ちで推進していってほしい。

 高度情報処理試験は難易度どうこうよりも、結局自分の得意分野や取組みやすい問題文、解答の仕方によって向き不向きが年度によって違ってくると考えている。今回紹介した学習例を何度か過去に実践したとしても、不合格となっているのが高度試験である。逆に全然勉強してなくても合格する場合がある。情報処理技術者試験業務独占資格ではなく、結局は肩書だけなのだから、合格不合格に一喜一憂せず、継続的な研鑽が重要であると認識している。

 今後の目標として、私はまだ本業の試験区分を一度も受けられていない。プロマネ、監査、ストラテジストの論文で散々、「◯◯するよう指示した。」と架空でぶん投げてきたシステムアーキテクトやITサービスマネージャが私の本業であり、次回はこれらが受験の視野になる。取り急ぎ、一般的な調達仕様書に記載される試験区分は引き続き、まったり推進していきたいと思料。

Panasonic Cubleの乾燥性能を取り戻すための分解

1. はじめに

 Panasonic Cuble NA-VG1300Lを導入してから6年が経過した。これまで、Cubleに関して様々な記事を執筆してきたが、経験したことのない「乾燥性能の低下」に直面したため、これまでの経験と知見に基づき、本体を分解することとし乾燥性能を本来の性能に戻す施策を行ったため、事例を写真とともに示す。

なお、ドラム式洗濯機本体を1mmも動かさずに分解するため本記事の読者対象者としては、分解後の原状回復ができ、本体を動かせない者を対象としている。ネジを無くしたり作業ミスが懸念される者の分解作業はリスクを伴うため、保証しかねない。

2. 分解せずに事前に行った施策

 前提として、1年に1回は洗濯槽クリーナである、N-W2にて塩素漬けを行っている。また、事前に以下のような器具を購入し、乾燥フィルタの奥へ器具を突っ込み、埃を掃除していたが本当に埃が取れているのか疑心暗鬼であり、かつ乾燥性能の向上が見られなかったため、乾燥経路の一部を分解して状況を確認することとした。

 乾燥機能に関連する部分の分解にあたり、どのネジを外せば分解できるのか詳細に図示しているサイトを探すことは難しい。従って、本記事では「Cubleにおける、乾燥経路の一部を分解できる手段」について写真を交えて過程を示す。なお、分解範囲は乾燥機能に関わる脱水カバーまでの分解までとする。

 

3. 分解手順

<準備>

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・マキタ DF033DSHS 10.8V 充電式ドライバドリル

・ベッセル(VESSEL)  スリムロングビットホルダーDX  DXH-350

・<任意>ベッセル(VESSEL) 板ラチェット ドライバーセット  TD-73MC

・精密ドライバ(100均)

・プラスドライバ(100均)

・ラジオペンチ(100均)

・<任意>ピンセット(100均) ※ネジを落としたとき用

①洗濯機のコンセントを抜く。天板カバーにおける、ネジを外す部分の把握。天板のカバーでは、計13個のプラスネジを外す。

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②脇のカバーを爪を引っ掛けて上方向に外し、ネジをむき出しにする。左右で2つ。

③プラスドライバで外す
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④給水ホースを外し、上側4つのプラスネジを外す

⑤裏側にもネジが左右2つにあるため外す。洗濯機は、壁側に設置されているので通常のプラスネジでは空間が少ない。そのため、L字型のドライバにて対応した(洗濯機を手前に傾けて空間を確保できる力持ちであれば不要)。

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⑥自動投入の部分に隠しネジが存在する。マイナスドライバ等でカバーを外し、ねじをむき出しにして外す。1つ。

⑦乾燥フィルタにて4つのネジを外す。

⑧本体と自動投入部品のコードが繋がれているので注意。部品をとれば蓋が開きやすくなる。

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⑨乾燥経路において、ゴムカバーを外す。ピンチコックが上と下にあるため、それぞれ外す。
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⑩ゴムカバーの中身を見て、埃を完全に除去する。
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正面のパネルを外す。矢印の部分のネジを外す

配線を解いて結合されている部品を分離させる。分離させたあと、ドアを上に引き抜いて外す。
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⑬以下の記事における、「4-1」から「4-3」までの手順で本体下のカバーを外して剥き出しにする。

Panasonic ドラム式洗濯機で全方位シャワーが出なくなったので自分で直した話 - おうまさんf:id:umauma2011:20250512161403j:image

⑭ドアを外した部分は油が塗っており触れると汚れるため、サランラップ等で覆っておくと良い。各種ネジを外して正面の白いカバーを外す。

⑮さらに正面グレーのパネルを外していく。ネジを外していく。

⑯パネルに刺さってる黄色い結束バンドを穴から引き抜く。ツメを押しつつ、裏から手を回して押し込むと外しやすい。ついでに関連するネジも外しておく。

⑰巻き付いている針金をとる。穴にドライバを入れ込み、ペンチで一緒に引くと外れやすい。

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⑱グレーのパネルが外れた図。下部のホースを3本外す。

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⑲天板乾燥経路付近のネジを外す。

⑳内側のハリガネの取り外しは不要。外さなくとも掃除はできる。分離させて洗いやすくしたい場合には外す。

㉑脱水カバーを外すためのネジを外していく。

㉒脱水カバーを引き抜いてホコリを取る。
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4. 現状回復&システムテスト

 ㉒から②までの手順を逆にして戻すことで全て原状回復する。

組み立てたあとの確認テスト項目として、

・正常に洗濯が作動していること

・水漏れが発生していないこと

・洗濯機駆動時にエラーの表示がなく、正常に次の処理が進むこと

・乾燥機能において、排気口から空気が正常に出て正常に乾燥が行えていること

が挙げられる。

 

5. その他

分解しなくとも、乾燥フィルタを取り出した奥のヒートポンプ手前の金具に埃がビッシリと埋め尽くされている場合は、乾燥時間が15分から微動だにしない現象が生じる。自宅でも確認したところ、写真のように綿棒で上部をなぞって埃を取った部分と、下部の取っていない部分とで、大きく違いが見られる。

全て組み立てた後に、本部品の確認を行うことで乾燥機能の品質を担保することができるものと思料する。

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6. まとめ

今回は、自力でPanasonicドラム式洗濯機の乾燥機能が低下した際の脱水カバーまでの分解保守作業を行い、実際の作業過程について記事内に示した。

 今回品質の高い作業が行えたのはパナソニック保守作業員の作業内容を理解していたことや、前回の経緯をブログに残していたことで自力で対応するにあたり綿密な計画が立てられたことも大きいものと考えられる。このように、専門外の分野においても技術者に対しリスペクトを行い、その分野に対して理解を深めることで自分自身に吸収して幅広く柔軟な対応が行えたことは非常に良かった。まさに技術を目で見て盗む、技術者の初心に返った立回りが行えたことは自身に対し評価する。

 今回の記事で示した障害と同様の内容で困っている方や、今後ドラム式洗濯機における乾燥機能低下に関連した修理を検討されている型向けに情報提供ができれば幸いである。

【完全復元回答付き】令和6年秋の情報処理安全確保支援士試験に合格

1. はじめに

 私は情報処理・サービス業の会社に属する30歳のSEである。令和6年秋に情報処理安全確保支援士試験を受験し合格したため、合格に至るまでに行った学習経過等を振り返る。なお、本試験は今回で2回目の受験であるが、前回の受験は自己採点で合格水準にありながら、何故か午後Ⅰの得点で39点を叩き出したことにより意味不明な採点であったことを事前に記載する。

 選択問題の◯をつけ忘れた可能性を考慮し、時間と金を要して開示請求までする気力は無かったが、他ブログ等で開示請求までしたのにも関わらず、上記と似たように大幅に採点結果が下回った例も見受けられたため、採点の信憑性を問うていたところ。その際の事故った話は以下の記事にて取り上げている。

2. 受験の目的

 顧客へシステム導入する前段としてまずは調達がかかり、場合によっては他社と競い合った上で構築業者が決定される。その際に顧客は調達仕様書を定義するが、その中に「作業要員に求める資格等の要件」として業務リーダに相当する者は情報処理安全確保支援士の合格者などのITSSレベル4に相当する高度試験群の合格を要件に挙げられる場合も見受けられる。民間へのシステム導入の際には馴染みがないかもしれないが、国や官公庁などの入札に関わる案件はこれらがほぼ盛り込まれていると認識している。私は、このような調達仕様書に記載される資格に合格した実績を創出し、活躍の幅を広げるきっかけとしておきたい思いから受験を行った。

 また、前回の受験でほぼ合格水準に達していたように思うものの、近年のサイバー攻撃による社内の過剰なセキュリティ強化施策が目立ち、「調子に乗るなよ」といつでも情シスに対し文句を言えるよう肩書は確保しておき、身の安全を確保する狙いがあった。

3. 情報処理技術者試験の受験履歴と筆者のスペック

 自身の情報処理試験受験履歴を以下に示す。情報処理技術者の受験は入社した2016春より開始している。なお、未受験は省略している。

受験年
受験区分
結果
2016春
合格
2017秋
不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)
2019秋
不合格(午前Ⅰで後1問正解で合格)
2020春
中止
中止
2020秋
プロジェクトマネージャ (PM)
不合格(午後Ⅱで論文B判定)
2021春
情報処理安全確保支援士 (SC)
2022春
不合格(午前Ⅱで後1問正解で合格)
2022秋
プロジェクトマネージャ (PM)
2023春
不合格(午後Ⅱで論文B判定)
2023秋
システム監査技術者 (AU)
2024春
不合格(午後Ⅰで53点)
2024秋
情報処理安全確保支援士 (SC)
合格

 

 また、自身のITスキルを以下に示す。

・セキュリティ分野実務未経験

・プログラムを実装する際、ネットからコピーしたものをモジュールとしてそのまま利用し、実装したい機能に合わせて適宜プログラムを追加していく。はじめから自分で書かない。

・最短経路や二分木など用語は知っているものの、結局何に使うのか見出だせない

・午前問題に出てくる計算問題は、とりあえず答えから見る

...というように物事を論理的ではなく、漠然と感覚で捉え、サイバーセキュリティに対し情熱がない者である。

4. 午前Ⅰ

 本ブログにおける、他高度区分の合格記事に各種掲載しているため省略する。

5. 午前Ⅱ

 近年、午前Ⅱにおいては受験区分だけの午前Ⅱ過去問を解くだけでは60点以上の確保が難しくなってきた印象である。複数回56点で不合格になって以来、受験区分の過去問だけでなく、応用情報の問題を1000問程度問いているが、70点~80点台に留まることから、気が抜けない部分となっている。

 従って、今回の情報処理安全確保支援士においても応用情報技術者試験の分野別過去問題の演習に取り組むこととした。主に、「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」分野から応用情報から掻い摘んで出題されることがあるため、1問ずつ着実に正解していくことが非常に重要である。そのため、これらのカテゴリについて応用情報の分野別問題を計1000問解きかつ、旧セキスペおよび情報処理安全確保支援士の午前Ⅱ過去問の全年分を解いた

 学習期間としては、2024年7月~2024年10月試験当日まで。

 結果として、午前Ⅱは72点の成績を残した。所感としては、これだけやっても点数は伸びないというところである。見慣れない新規問題を消去法で2択に絞ったところで、50%を外し不正解になるケースが多く、運が悪いと一瞬で合格ラインスレスレに到達する午前Ⅱは、学習していく上で非常にリスクの高い区分であると認識している。

 6. 午後 

6.1 書籍

 使用していない。前提を知っていれば過去問の演習で良いと思われるが、情報セキュリティの3要素を答えられるか?DMZDNSについて述べられるか?について怪しければ書籍から入ると良いと思われる。

 ただし、DNSのAレコードはなんの目的を果たすのかなど、突っ込んだ話は書籍で一から学習するより過去問による実践的な演習で不明点をインターネットで調べて追求していった方が効率が良い。本を読んだだけでは身にならない、アクティブラーニングが必要である。

6.2 試験対策・解答

 IPAのサイトより、過去問6年分を春秋3周した(7月~10月)。1日に1-2問解くだけでもギリギリ試験当日まで間に合わせる事ができた。

 スペシャリスト系の試験は、論文系の資格と異なり、問題文の中からオウム返しで論述を行うなどのテクニックはあまり使用できない。ひたすら問題文を見て回答テクニックを演習で身につけることとなる。

 その他、前回の受験で「ソルトを使用する目的」「セクタ単位で見る理由」など自分の経験・業務知識と関係なく、興味のないものは今回の過去問の演習でも正答することはできていなかったため、ノートにまとめておいた。また、認証局など暗号化技術の問題は数年前の受験とは性質がことなっており、サーバ証明書の仕組みやHSTSの効果などが突っ込まれて出題されてきたことから、捨てずにしっかりと抑えておくこととした。更に、認証系のOAuth、OIDC等の技術についても近年午前・午後ともにしつこく問われ始めていることから、知識を深めることとした。

 以上の内容をもとに私が実際にR6秋本試で完全復元解答したものを以下に示す。なお、選択問題としては問1と問4を選択している。

※受験時に問題用紙に解答全てメモしている

 受験者全体の所感から、問1と問2はハイレベルであったと思料する。特に、記述では思い切った解答をしないと中途半端な採点になってしまう懸念がある。自身においても、影響が少ないようURLの記載はシビアに解答したが、裏目になったところはあった。

 しかし、問4は監査に似たような問であったことから、過去に受験したシステム監査技術者の考え方が活きていたと考えられる。また、過去問からの頻出問題や基本的な問に関しては正確に回答できた部分は多く、得点を拾えた要因になったと推測する。一方で、全体的に解答例からズレた解答は多くないものの、あまり部分点は貰えていない印象を受ける。

 その他として、DLPという単語が解答例に突如現れたことから、今後も注目すべき部分であると思料する。

 結局のところ、午後の論述を主とした試験の自己採点をしたところで無意味であるため、採点後の所感とはなるが、概ね採点結果どおりの64点というところで妥当性がある。

 7. まとめ 

 今回は情報処理安全確保支援士試験の学習実績と試験結果の振返りを行い、反省を行った。前回の受験時から試験制度が変わり、午後Ⅰ・午後Ⅱが午後として1本化されたり、自由記述が多くなったりするなど傾向が変わり、論述が圧倒的に多くなったように感じられた。また、今回の合格率も15.1%と例年より低く、地雷問題や記述に慣れていない受験者に戸惑いがあったものと見られる。

 経済産業省の試験WGの資料において、IPA国家試験の論述系の設問は受験者の経験をもとに具体的な内容を問えることから試験内容として良い旨(ざっくり)が記載されていたことを見かけたことがある。情報処理安全確保支援士試験においても、今後このような出題が本格化していくのだろうと推測する。個人的に感じることとして、特に受験者が多い本試験は、採点者が採点に苦労するだろうなということで、自分で自分の首を絞めないと良いなと思うところはある。

 ところで、情報処理安全確保支援士とネスペは比較対象に挙げられることは多いが、ネスペでは詳細な技術まで理解した上での解答を求められるが、安全確保支援士試験では表面的な知識だけでも正答となる解答例が多く、そこまでの深いIT知識は求められていないという部分は試験制度変更前と同等である(例 : 変更する、遮断する、設定するで事がつく)。

 最後に、高度情報処理試験は運の要素が強い。難易度どうこうよりも、結局自分の得意分野や取組みやすい問題文、解答の仕方によって向き不向きが年度によって違ってくると考えている。今回紹介した学習例を実践したとしても、不合格となったのが高度試験である。結局は肩書だけなのだから、合格不合格に一喜一憂せず、継続的な研鑽が重要であると認識している。

 情報処理安全確保支援士に挑戦されている方や今後受験を検討されている方向けに参考となれば幸いである。

ビュッフェやバイキングが大嫌いな話と対策

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1.はじめに

 私は、大人数の飲み会や催し物で開かれる立食形式のビュッフェやバイキングが大嫌いである。その理由や思いを本記事にて発散する。

 

2.廃棄される食べ物たち

 立食形式で参加する者たちは、グラスを持って乾杯し、複数人の輪の中に入りトークを楽しむ流れが通常である。皿の上に用意された食べ物を取る参加者はしばしば見受けられるが、真剣に料理を味わいながら「美味しいね」などの会話等はなく、単に日常の会話に勤しむ姿がよく見られる。

 美味しい、という会話があまり見られないのはビュッフェやバイキングの特性でもある。一斉に皿へ載せるためには原価を少しでも抑えるように「美味しく見せる」努力が必要で、一級品が皿に並べられることは上流階級ならまだしも、一般的な催し物の中ではまず無い。このように、大して美味しくもない料理たちは、グラスを持ったトークメインの参加者により大量に残されてフードロスとなっていく。

 私は食べ物を残すのが大嫌いで、与えられた物は完食するのが全体であり、苦手なものは事前にフリー項目に記載するようにしてフードロスゼロを徹底している。しかし、ビュッフェやバイキングによって無惨に残される食べ物を見ると非常に悲しい気分になり、「ごめんね…」と思いを馳せて店を後にする。これに関連し、朝食バイキングも滅されて欲しいところもある。

 

3. 元を取らない参加者

 立食形式のビュッフェやバイキングでは、参加費が5000円〜であることが多い。また、近年は物価高により更に高騰することも考えられる。その中で、参加者はグラスの飲み物を基本としたトークをメインにするだけで、支払った参加費のもとを回収しようとせずに、食べ物にも大して手をつけず店を後にする傾向が多く見られる。

 元を取るという考えが無く、場を楽しむという陽キャ思考についていけないところがある。

 

4. 立食で疲労

 私は、子供の頃より立ち食い蕎麦や立ち食い寿司の店舗を見て、「ここで食べる人らはどういう思考をしているのだ」と疑問に思ってきた部分があったが、大人になるにつれ徐々にその文化を受け入れられるようになってきた。

 成人式や大人数の飲み会においては、多くの人と交流して欲しいという意味合いで幹事は広い会場かつ、立食形式の場を交流の場として手配する。そして必然的にビュッフェやバイキングへと繋がっていく。

 グラスを持ちながら、トークする相手をコロコロ変え、一度も休憩せずに店を後にする参加者たち。二次会で聞く声は「やっと座れた」という言葉である。最初から座り、コロコロ変える相手は人ではなく、用意された食べ物に対し実施してほしいところ。私は、苦痛を体感しにきたのではなく、食べ物と飲み物で食事を楽しみながら、適度に交流を楽しみたいのである。

 

5. コミュニケーション

 大人数が得意な人が世の中に多いのだろうか。個人的には日本人の特性から静かに過ごしたい人が多いと思っているが、環境の順応性であるのかグラスを持った参加者たちは重い思いに交流を楽しんでいる。輪を形成し、次々に生まれるトークネタ。どこからそのような話題が生まれるのか、私は限られた時間の中最大限にコミュニケーションを楽しむ姿を物珍しそうにいつも拝見している。

 ビュッフェやバイキングがグループディスカッションの場であるならば、私はようやく死に物狂いで会話を形成する。そのような場でない場合、私はいいとものテレフォンショッキングのタモリとゲストのトークのように、限られた時間の中で1対1で、QA形式でまったりトークを真剣に楽しみたい派閥である。

 

6. 会場が騒がしい

 私は食事中に喋るのがすごく面倒なタイプである。食べ物を口に含んでいる時に、口を開けたくないだけでなく料理に飛沫をもたらすのを最大限に懸念している。

 その全体の中で、グラスをもった参加者たちは食べ物が用意されている中、ひたすらトーク&トークの連続で、会場の騒音は10兆dBに到達する。たまたま、誰かとお話しする気分になった際に軽く会話をすることが私にもあるが、大事な話をしようとした瞬間に、隣の輪のグループが「アハハハハ!」という盛り上がりを見せ、タモリである私とゲストのトークが掻き消され、私が声を張り上げてトークの続きをするという面倒な事態が生じることがある。

 決して黙ってて欲しいとは言わないが、みんな盛り上がってすごい、という気持ちで会場内を見つめているところ。もはや、会場内での数少ないゲストとの会話は、ピンマイクで拾っていただきたい。

 

7. それでも場を乗り切る方法

 付き合いや成り行きで、どうしてもビュッフェやバイキングに参加しなければならないという場面が出た場合、どのように場を乗り切るかを検討する。

 まず、私は会場についた途端に、テーブルと椅子を探して全体レイアウトを把握する。テーブルはなくとも、最悪椅子さえあれば、本記事の4章で示した立食で疲労することが無くなる。

 次に、乾杯が済んだら真っ先に食べ物を皿に載せ、できるだけ参加費の元を取ろうとする。そして、参加者との触れ合いは捨て、1人の時間を楽しむこと。これにより、3.5.6章で示した懸念を強引に解決させる。

 実際の私の立ち回りを示した様子を以下の図に示す。

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 上記を実践し、直近のビュッフェ会場ではソファ席およびテーブルを確保しておひとり様ファミレス形式の場をセッティングした。しかし、2時間という時間の中、どこまでこの環境が持つか分からないところもあったため、向かい上面と左右に、椅子を用意してゲストをいつでも迎え入れられる準備をしておいた。

 本施策により、私とビュッフェ会場の中で1on1していただいた方は2時間の中で5人であり、僅かな労力でビュッフェを終えることが出来た。

 ゲストというところで、上から目線と捉えられる可能性もあるが、そもそもビュッフェ形式の場が地獄なだけであり、タイムリミットまでの消化試合の中で、いかに苦痛な時間を楽に過ごせるかという自衛を行っているのに過ぎない点を考慮されたい。

 

8. まとめ

 本記事では、ビュッフェやバイキングについて以前から感じていたことを文字にして整理し、対策を検討した。文字にしてみて、人との交流は最小限に事務的に抑えたいという、踊る大捜査線室井慎次を彷彿とさせる性格であることを実感したが人との交流は断固として拒否するのではなく、大人数が厄介なだけという点でエコに推進していきたい思いがある。

 今後もビュッフェやバイキングを積極的に拒否していくところであるが、万が一同じような考えや人付き合いで悩んでいる方向けに共感をしていただければ幸いである。

 

 

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