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木造、重量鉄骨、鉄筋コンクリート造の賃貸に住んでみた感想と騒音対処実績

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1. はじめに

 私は首都圏に一人暮らしをしている中で、これまで重量鉄骨(レオパレス)、木造、鉄筋コンクリート造の賃貸に入居を行ってきた。重量鉄骨に約3年、木造に約半年、鉄筋コンクリートに入居を開始して約数ヶ月が経とうとしている状況である。これらの建物の構造ごとに、「音」の遮音性が密接に関係してくる。

 今回は、上記の賃貸物件に住んでみた際の「音」の違いについて、生活騒音や騒音の対処実績等のありのままの実体験を出しながら建物構造ごとに、自身の事例を紹介する。

 

2. 重量鉄骨(レオパレス)

 新築のレオパレスに入居した。

・家具家電付き 1K 敷金なし、礼金1ヶ月あり

・重量鉄骨4階建て、角部屋ではなく、両隣に入居者がいる状態

・3階に入居。クッションフロアありだが廊下には無い

・新築のためレオパレス施工問題の対象物件ではない

■音の感想

 同階の両隣の生活音は、踵歩きはよく聞こえた。足音の聞こえ方としては、鉄骨に体重を載っけたような感じそのもので「ドゥンドゥン(バイーンバイーン)」のような感覚。また、やはりレオパレスらしく、壁が薄いようで隣の入居者の咳払い、くしゃみ、壁にぶつかる音まで聞こえていた。特に耳を澄まさなくても聞こえてくる程度だが、はっきり耳に突き刺さってくる感じはしなかった。しかし、窓のサッシを思いっきり閉められると、部屋全体が響いた。「ドッドッドッドッ...バァーン!」という音は耳に残った。更に、玄関のドアがストッパーがなく、手を添えずに締めると「バタァーン!」という大きな音が出た。これは建物も振動する。

 上階からの音は、あまり聞こえなかったが、スマホを落とす音は耳に入ってきた。足音が聞こえなかったのは単に、クッションフロアの性能が良かったか、上階の入居者のマナーが良かったのかもしれない。

■主な騒音対処実績

 片方の入居者が韓国人で、特に朝方の足音がよく響いた。また、外国人らしく週イチで深夜に友人を連れて酒を飲み大声で騒いだりしており、これが最大の騒音となった。酒に酔い、壁に思いっきりぶつかってくる音(相当大きい)がしたり、「フォォー!」という甲高い声が夜中の2時、3時までそれが続いたため、特に物音が酷い際は壁ドンを行った。それでも改善されないため、レオパレスの管理会社に、問い合わせフォーム経由で苦情意見を出した。

 レオパレスからの返信は素早く、翌日にその韓国人に電話連絡、全部屋に騒音の詳細な概要が示された用紙がポストに投函された。この物件には大家も住んでいたらしく、大家にもこの手紙が投函されたようで、これを見た大家がキレた文面で掲示板にも警告文を貼り付けていた。

 個人的にレオパレスの対応は素早く、相当効果があったようで、韓国人の深夜の飲み会は以降、一度も開催されることはなくなった。しかし、踵歩きやサッシの閉め方については特に指摘をしなかったため、自身が退去するまでそれは続いた。

■重量鉄骨に住んでみた個人的な所感

 鉄骨はあまり遮音性に期待できない、という意見も目にするが、耳にしっかり突き刺さる生活音はサッシの閉めと玄関のドア等で、一部であった。足音等の完全な防音は不可。しかし、洗濯機を使用する音や風呂の水道音が聞こえなかったのは意外だった。新築の重量鉄骨だと、そのへんの基本的な音に対しては吸収されているようだった。

 重量鉄骨でも大きな音は建物が振動したため、軽量鉄骨となると更に遮音性が心配。賃借料を多少抑えつつ、生活音に多少許容できれば、ありかもしれない。

 

3. 木造

 新築の木造物件(メゾンタイプ)に入居した。

・1LDK 敷金あり、礼金なし

・木造2階建て 1階に玄関があり2階の住人は階段を上がって2階に行くタイプ

・1階に入居。クッションフロアは無し

・設備に全振り

■音の感想

 同階の入居者の生活音については、2階の住人の階段部分を挟んでいるので、ほぼ角部屋という構造となり全く聞こえなかったため割愛する。今回、主に記載するのは2階の住人の生活音である。

  2階の住人の踵歩きは、重量鉄骨より遥かにはっきりよく聞こえた。足音の聞こえ方としては、建物そのものが振動しており、「ドスンドスン」に音響効果が加えられている感覚。上階の住人の話し声、くしゃみ、咳、掃除機の音、水道を使用する「シャーッ!」という音は自然に耳に入ってくる。しかし、重量鉄骨よりはっきりと聞こえる。

 バルコニーのサッシは重量鉄骨と同様の聞こえ方だが、上階のサッシの音が聞こえてくるのは想定外。重量鉄骨では、上階のサッシの開け閉めまでは聞こえなかった。「ドッドッドッドッ...バァーン!」という音は耳に残った。更に、玄関のドアがストッパーがなく、手を添えずに締めると「バタァーン!」という大きな音が出るのも重量鉄骨と同様。

 上階の住人はモノを良く落とした。1日に何回もあらゆるモノを落とす。フローリングが木のため、落としたものは完全に耳に突き刺さってくる。「コツンコツン!」「パァーン!」「ダァーン!」という強烈な音が四六時中聞こえてくる。また、1階の自身のリビングの上に2階部分のトイレが設置されているらしく、トイレを流す音が「ジャー!ドコンドゥクンボッボッボッ...」などとはっきりと聞こえる。最初はあまり気にならなかったが、ご飯を食べているときにもこれが聞こえ、「これはどうなの...?」と思うようになった。

 外からの音もよく聞こえる。閑静な住宅街のため、女児の「ただいまー」という声が窓を開けてなくとも、室内に聞こえてくる。また、トラックの後ろドアを閉める音は「バタン!」とはっきりと聞こえ、家自体が揺れる。雨が降った際は、雨の粒が住居に当たる音がカタカタカタカタ聞こえる。

■主な騒音対処実績

 2階の住人(20-30代ぐらいの夫婦)が深夜2時、3時まで起きるタイプで、その間まで生活音がよく聞こえた。上述した通り、何からなにまで聞こえるかつ、何度もモノを落とすので私が寝ていても、その耳に突き刺さる音と振動で半年間で100回以上は目を覚まさせられた。

 あるとき、PM9時から「ドンッ!」と何度も足踏みをする音が聞こえ、寝ていた私は起こされた。それと同時に女性の「やだ」「殴らない?殴らない?」等の叫び声が聞こえてきた。次第に、その叫び声とともに、何かを落とすような音が2時間以上続いた。耐えかねた私は、生まれてはじめて110通報した。

 警察に電話をすると、住所を聞かれて騒音の内容の詳細な情報をヒアリングされた。10分ほどで地元の警察車両が到着し、45分ほど上階の若い夫婦に事情を聴いていた。よく聞くと、上階の女性側は精神病のようで、この日はハイボールを飲んで精神が錯乱状態にあったらしく、それで叫び声を延々と発していたことが分かった。男性側は、ずっとそれをなだめていたようだったが、こっちとしては良い迷惑である。そもそも、精神病があるのに酒を飲む行為は全くリスク管理ができていないため、こちらとしても釈然とした対応をするまでである。

 こういった事件が起きて以降も、上階の生活音に対し、よりシビアになってしまい、生活音というよりかは、上階の住人が生理的に受け付けられなくなってしまった。また、新築物件なのにゴキブリが発生して萎えたりもあり、半年という短い期間で引っ越しを決意した。

■木造に住んでみた個人的な所感

 音がするものは全て隣人に聞こえるという感覚で木造に挑んだほうがよい。木造は建築コストがやすいため、設備だけは良い。しかし、音にノイローゼとなり設備はどうでも良くなる。とにかく、内からも外からも音が丸聞こえ。賃借料を完全に抑えて24時間テーマパークのようなライフスタイルを送る場合は最適である。もっとも、自身は木造の騒音がこんなに酷いものだと思わず、完全に甘く見ていた形だった。

 

 

 

4. 鉄筋コンクリート

 築約10年の鉄筋RCマンションに入居した。

・1DK 敷金あり、礼金1ヶ月あり

・鉄筋10階建て、角部屋 隣人なし上階入居者あり

・クッションフロアあり

■音の感想

 木造で音に神経質となってしまい鉄筋コンクリートに移住した。上階のみの音の感想を述べる。

 踵歩きは重量鉄骨と似た音量で聞こえた。足音の聞こえ方としては、「ドンッドンッ」といった振動が吸収された鈍い音。モノを落とす音も振動は吸収されて「コト..」というような音に留まる。特に耳を澄まさなくても聞こえてくる程度だが、はっきり耳に突き刺さってくる感じはしない。

 しかし、引き戸の音は雷のような音がする。「ゴロゴロゴロ...」と思い扉をスライドする音が聞こえている。長時間これをやられると厄介。

 上階の話し声や掃除機の音など、一般的な音に対しては全く聞こえていない状況であり、外からの音もある程度はシャットアウトされている。

//2021 12 14 追記

 鉄筋の賃貸に再度引っ越し、最上階の部屋に住んでいるが、下の階の足音や扉の音は大きな音で表現されないものの、ドンドンやバン!といった音は振動とともに感じられる。

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■主な騒音対処実績

 いまのところトラブルは無いが、上階の足音はかなり気になっている。自身は体重が44kgだが、どんなにわざと踵歩きしても、クッションフロアで「ペコン」という音しかしない。どういう体重で踵歩きすれば「ドンッ」という音がするのかは不明だが、上階が非常にがさつな住人であると認識している状況である。

■鉄筋コンクリートに住んでみた個人的な所感

 賃貸の鉄筋コンクリートに過度な期待は禁物と感じている。木造で神経質になってからというもの、鉄筋に移住して「またか...」という気持ちにはなっている。マンションスレッドを見ると、子供の足音などに悩まされている事例もあるくらいである。鉄筋コンクリート物件でも、完全に音を遮断するのは不可能であると実感した。

 所詮、賃貸の鉄筋は壁の中が全てコンクリートで覆われているわけではない。集合住宅という特徴上、隣人ガチャが下振れれば騒音を受け入れるまでである。

 

5. まとめ

 今回は、自身が賃貸物件に住んだ実体験や、それぞれの建築構造の音の違いについて述べた。

 重量鉄骨、木造、鉄筋コンクリートと様々な騒音被害を受けてきた中で、「自分はこういう音を立てないように注意しなければならない」と生活音に対して配慮する習慣がついたが、自身を客観的に見られない入居者や、そもそも育ちの悪いがさつな入居者は大勢いると思われる。結局は、入居者のマナーが良ければ騒音に悩まされることは無いと思われる。

 集合住宅に入居する場合、どこまで生活騒音を許容できるか?という話にもなってくる。私は、集合住宅に入居している会社のメンバに、普段の建物内の音についてよく質問をすることがある。回答はそれぞれで、「全く音がしない」というものがあれば、「購入したマンションでは無音だけど賃貸の集合住宅では音はしたね」という回答など様々である。回答をもとに、自身の音に対する神経質な部分は直していこうと自分で思っているものの、どうも普通に耳に届く音を無視できない状況となっている。これについては徐々に慣れていくか、戸建てを購入するかの検討が必要と考えている(戸建てでスピーカーオーディオに移行するのが夢というのもある)。

 「音」は結局、お金を掛ければ自分のありのままに出来るという訳で...。

 

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