1. はじめに
毎日使用する浴室において、浴室環境を向上させることは疲れを癒やしたり、気分を向上させるための取組に繋がり、非常に重要であると考えている。これまで私は浴室周辺環境の向上策として、安いシャワーヘッドをTOTOのエアインシャワーヘッドである「THC7C」に変更したり、ドライヤをレプロナイザー7D Plusに変更し、それぞれ効果を体感してきた。
今回は、新たな向上施策としてReFa FINE BUBBLE DIA(リファファインバブル ダイア)150 を導入し、シャワーヘッドを前述のTOTO「THC7C」から変更し、その効果や導入の際の影響について述べる。
2. ReFa FINE BUBBLE DIA 150 概要
開封するとアダプタやギャランティカードが付属しており、しっかりした作りが伺える。本体はホワイトの場合、艶があり高級感がある。重さは520gとシャワーヘッドにしては重いが、基本的にはシャワーフックにかけて固定しながら洗うスタイルが基本となるため、常時手に持つ機会は減少していくと考えられる。
ヘッドの大きさは150サイズの場合、図のようにCD-ROMとほぼ同程度の同じ大きさとなる。ヘッドから水がでる吹出穴は、全ての穴から出る訳ではなく、5つのモードに応じて吹出す場所が決まっている。具体的には、
・ミスト
・ピュアストレート
・ストレート
・ポイントジェット
・マッサージ
の順で、ミストは一番外側を囲む吹出口のみから水が拡散して噴出される。その様子を以下に示す。併せて自身の用途を「洗顔に使用」など補足として示している。
自身の場合、顔へのダメージを抑えるために柔らかい水圧で洗浄できるよう、ミストの使用を原則としている。また、広範囲にわたるボディの洗浄にはストレート系、頭皮マッサージへの際にはポイントジェットを活用している。なお、モードの切り替えはヘッドの銀のダイヤルを回して切り替えを行う。各モードの間でダイヤルを止め、組み合わせ技で水流を噴出することも可能である。
3. ReFa FINE BUBBLE DIA 150 導入後の所感
新たなシャワーヘッドを導入し、体感した効果について導入前のTOTOのエアインシャワーヘッドである「THC7C」と比較し述べる。
【水の肌当たり】
もともとTOTO「THC7C」もエアインという構造で、水に空気を含ませることで、水の粒を大粒化して肌当たりが良かったが、FINE BUBBLE DIAにおいては、噴出水が細かくかつ優しい水流となっており、継続した肌当たりを体感することができた。異なる点としては、FINE BUBBLE DIAのファインバブルを手に取ると小さな粒が形成されていることが分かり、それらが常に肌へ密着し、流れ落ちる様子が確認できた。肌への強い潤い効果というものは過度には感じられないが、優しさと温かみがFINE BUBBLE DIAから感じられる部分が多かった。
【水圧】
もともと自宅の水圧が強くはないため、TOTO「THC7C」の元気の良さは無かったが、FINE BUBBLE DIAに変更したところで水圧の改善は無く、維持したままであった。FINE BUBBLE DIAにおける、ピュアストレート、ストレートのモードについては、水圧がないとボディ洗浄時に物足りなさを感じてしまったため、水圧の強い浴室環境での試用を推奨したい。なお、ミスト、ポイントジェット、マッサージについては水圧について特段不満はない状態であるが、更に水圧が強ければより、効果の高い洗浄やスパ感が味わえると思料した。
上記の内容について、動画にまとめた様子を以下に示す。
【洗浄後の仕上がり】
FINE BUBBLE DIAは5種のモードを備えており、用途に応じて使い分けることができ、なおかつヘッドが大きいことにより業務用のシャワーを彷彿とさせる感触を体感することができる。具体例を挙げるとするならば、ポイントジェットは頭皮のヘッドスパ、または美容室のシャンプー時に利用されるシャワーのような体感で、ミストは温水プールに設置されているタイプを自宅で手軽に体感できる点が挙げられる。また、ホテルの天井に備え付けられている天井シャワーが、FINE BUBBLE DIAの大きいヘッドにより擬似的に体感できる点も満足感が得られ、洗浄後の仕上がりとしては、以上に挙げた空間にまるでいたかのような気分と仕上がりを自宅で再現できることが非常に仕上がりとして良いものであると考えている。
4. シャワーヘッドを変更したことによる影響
FINE BUBBLE DIAに変更したことで考慮すべき影響を3点挙げる。
一点目は、3章にも述べた水圧の考慮が必要であることである。シャワーヘッドが大きい製品は水圧が弱くなりがちという口コミをよく見かけるが、実際にFINE BUBBLE DIAを設置した所感としては、大きく水圧が劣ることはないという感触であった。あくまで自宅の環境であるため個人差はあると思われるが、自宅の水圧がもともと弱めであったためにFINE BUBBLE DIAもそれに引きずられ、ストレート系の水流に課題が生じている点は今後も注視していきたいと考えている。
賃貸であれば水圧の懸念は引っ越せば解決する可能性があるが、戸建ての場合は環境を根本的に見直したり、場合によっては工事が必要なケースもあると思われるため、シャワーヘッド導入前に水圧をよく確認しておくことが望ましい。
二点目は、FINE BUBBLE DIA本体の重さにシャワーフックが耐えられるかということである。自宅では、シャワーの水圧でヘッドが回転することを防止するために、「シャワーがくるくる回るホース」を導入している。
もちろん、このホースにFINE BUBBLE DIAをアダプタなしに装着することは可能であるが、ホースをシャワーフックにかける際にFINE BUBBLE DIAの重さによって前方に傾き、シャワーフックにかけても不安定となり落下する恐れがあった。実際に、シャワーフックに掛けた状態でFINE BUBBLE DIAを横に回転させると、前に傾きずり落ちてしまう場合があり、FINE BUBBLE DIA自体が浴室の床に落ちるヒヤリハットがあった。
シャワーフック自体が深く、シャワーホースもそれに見合う太さでジャストフィットしているのであればこの懸念は不要であるが、自身の自宅のように落下する危険があるのであれば対策を練ることが望ましい。実際にヒヤリハットに対する防止策として実装したものが、タカラスタンダードの「41282575」のマグネットタイプのシャワーフックを導入したことである。
タカラスタンダードのシャワーフックは、磁石のほかに吸盤もついており、落下しないよう二重で補強されている。前述した「くるくる回るシャワーホース」とFINE BUBBLE DIAとの組み合わせで、本シャワーフックに装着したところ一定のフィット感が得られ、落下する危険性は回避された。しかし、FINE BUBBLE DIAを大きく横に回すと、重さに耐えきれずシャワーフックの磁石が壁から浮かび、それに従って吸盤も取れてしまうことが分かった。従って、既に壁に固定されているシャワーフックの上にタカラスタンダードのシャワーフックを設置することで補強度を更に向上させ、落下しないよう工夫した。
やはりFINE BUBBLE DIAの重さにより浴室既存環境とのアンマッチが発生する可能性があるため、よく考慮されたい。
三点目は、FINE BUBBLE DIAから噴出されるお湯の温度についてである。モードの切り替え時はヘッド内に溜まっている水が放出され、お湯と同時に冷たい水が噴出されることがある。また、ミストはヘッドから離れたところで洗い流すと、距離が離れる分だけ温度が下がっていくため浴室の設定温度が低いと実質的に水を浴びることと同じ状態になる懸念がある。
回避策としては、モードの切替を丁寧に実施することや、浴室の設定温度を43℃など高めに設定しておくことでヘッジするという対応策が挙げられる。
5. まとめ
今回は実際にFINE BUBBLE DIA 150を導入し、導入後の所感や影響について報告した。総評として、導入したことで浴室へ行くことが楽しみになった上、来客の際にも好評であった。肌へのケアについてはプラシーボ効果もあるとも思われるため、個人的には浴室の雰囲気や仕上がりの満足感を高めるアイテムとして有効であると考えている。
一方で、水圧の事前確認・シャワーヘッドの重さによる浴室環境とのアンマッチについては購入前に考慮していたものの、根本解決に至る道筋は現時点でなくリスク軽減として対処しているものであることを共有した。
市場にはFINE BUBBLE DIAのほかにMYTREX、ミラブル zeroなどの競合製品も出回っている。よく比較の上、検討いただき今後ReFa FINE BUBBLE DIAを導入しようとしている方向けに参考となれば幸いである。