1. はじめに
私はドラム式洗濯機のPanasonic Cubleを使用している。洗濯中に異音が発生し、全方位シャワーが一部から出なくなり、最終的にはどの部分からもシャワーが出なくなった故障に見舞われたため、パナソニック公式による修理を依頼した。
したがって今回は、故障から修理後に至る過程の中で何故、故障したかを原因分析し、再発防止策を本記事にてまとめ実践する。また、修理金額や設定すべき保証の内容、純正洗濯槽クリーナであるN-W2を活用したクリーニングの概要についても触れる。
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また壊れたので自力で直した話↓
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2. 故障の内容
2019年にCubleを購入し、運用していたが約3年後に運転中、全方位シャワーが出なくなった。ここで言う全方位シャワーとは、洗いやすすぎ時に「ウィーン」というモータ音とともに衣類側へ内側に噴射される約7箇所のシャワーと泡吹き出しシャワーの両方を指す。なお、故障前に以下の事象が発生した。
・全方位シャワーが出る瞬間、一部の吹出口から水が出ない(ホコリで一部塞がれていた為)
・全方位シャワーが出る瞬間、グゴゴゴ...と異音が発生する
上記の症状が見られたことにより、ホコリを取るなどの暫定対処を実施したが、次の運転時から全方位シャワーが一切でなくなった。なお、洗濯から乾燥までの運転は途中で止まることなく最後まで継続されるため、UエラーやHエラーは出現せずに運転自体に問題はないが、シャワーが出ないため洗いとすすぎが機能として完全ではない状態にある。
そもそも、全方位シャワーとは公式サイトによると循環ポンプにより水を循環させて7箇所ほどのシャワー吹出口から水を噴射させ、泡吹出口からもシャワーが出るイメージである。具体的な図を以下に示す。
3. パナソニック公式による修理
公式では、WEBにて修理受付を行っている。WEB上で予測見積を行ったところ、シャワーに関する選択肢が無かったため、故障症状に近い「洗浄が悪い」にて診断したところ、¥24,000~¥37,000との結果が出た。以前、Canon EOS 1DXの修理を行った際はWEB上の予測金額よりも低い価格で修理できたことから、最終的にこれより低い金額になりそうと認識をしたものの、予算として約3万を考慮した。
修理は最短で1週間後の予約が可能だったため、それまでの間はシャワー無しのゴリ押し洗濯を行った。
修理日当日となり、実際に脱水部の扉から電動ネジで中を開けていただくと、2章の図で示したとおり、循環ポンプ(AXW8C-9CW0)がうまく動作できていないことが判明した。シャワーが出なくなる場合は、ホコリやゴミが詰まって逆流し詰まって道中のホースに穴が空いて水が供給されなくなったり、今回のように循環ポンプ(モータ)にゴミ等が詰まって作用しなくなるようだった。今回はモータ音が全くしなかったために、循環ポンプの故障であるという判断がなされたが、モータ音がなるにも関わらずシャワーが出ないという場合にはホース側、あるいはホコリやゴミの詰まりが酷いという考え方が出来ると分析する。
結果的には修理の方から循環ポンプの部品の交換を提案いただき、作業内容に同意した。修理自体は作業開始から作業終了まで約1時間で完了した。
最終的な修理金額は「出張費 + 技術料金 + 部品代」となる。出張費は公式サイトより¥3,850であり、それを加えた今回の修理費は約¥15,000となった。なお、経済情勢や消費税上げに関わり、費用の変動は随時あるかと思われるので、考慮されたい。
4. 修理後の故障再発防止策検討
パナソニックの修理の方によると、「埃が循環ポンプに詰まっていたため、埃が中にまだ洗濯槽付近に詰まっているかもしれない。約30 ℃槽洗浄コースで洗濯槽クリーナーを使用して定期的に洗浄することを推奨する」というアドバイスをいただいた。今回、故障に至ったのも、洗濯槽付近の埃の詰まりによるポンプの故障という形であったため、今後このようなことがないよう、洗濯槽の洗浄を定期的に行うこととした。
自身が運用しているドラム式洗濯機に対応する洗濯槽クリーナは「N-W2」という塩素系の評価が高い純正の洗浄液であったため、活用することとした。
また、今回の故障は3年で部品交換となったため、次回以降にドラム式洗濯機を更新する際は5年延長保証を契約し、万が一の修理に備えることとした。
5. 洗濯槽クリーナ N-W2の活用編
1つあたり1500円するクリーナであるが、年1回投入すれば十分と判断している。実際にクリーナを使用し洗浄したので、以下にその概要と効果を示す。
ア)洗濯モードにして槽洗浄コースを選択し、給水後に一時停止してクリーナを投入する。
イ) 冷水であれば約11時間、30℃洗浄であれば約3時間待機する。
ウ) 終了
槽洗浄前と後の比較を以下の図に示す。洗浄前(Before)はシャワー部分の小さな隙間に埃やゴミがびっしり詰まっていたが、洗浄後はよく水が当たる部分(槽の左下部から左中央部)についてはホコリがキレイに取れていることが確認できた。しかし、図のAfter1に示しているように槽の上部から右下部については隙間に水が当たりにくい部分であることから、多少のホコリは荒削りされているものの残りの残留物が見られた。従って、洗浄終了直後に爪楊枝等の先の鋭利なもので内側に引っ掻くことで、丸ごとホコリの塊がゴッソリと引きずり込むことができ、図のAfter2のように埃一つない状態に持っていくことができた。
ポイントとしては、ホコリは乾くと千切れ、逆に取りにくいことから濡れている状態で引っ張り出すことが重要であると認識した。しかし、360度の全てのホコリを取り除くことは大変手間であったため、事前にクリーナによる洗浄で全体が荒削りされていたことは掃除の時間短縮となった。なお、クリーナの意図としては洗濯槽の黒カビ含んだ洗浄が前提であるため、ホコリ除去以外の要素も十分に作用していたと考えられる。
6. まとめ
今回はPanasonic Cubleのドラム式洗濯機が故障したので実際の修理事例を記載し、再発防止策として設定したホコリ・ゴミの除去に対応するために純正クリーナのN-W2を購入して洗濯槽の洗浄を実施した。実際のWEB見積り時より費用が安かったことや、修理後のクリーニングに関して適切な手順で洗濯機を綺麗にできたことは良かったと反省する。
自宅では、水回りの家電として食洗機と洗濯機を導入しているが、食洗機においてもクリーナによる定期的なメンテナンスは必要と認識している。今回、ドラム式洗濯機によるメンテナンス意識が及ばず放置していたことが故障の原因にもなったと認識しているため、今後は定期メンテナンスへの投資も重要な要素として捉える予定である。
実際にPanasonic ドラム式洗濯機のシャワー部が故障した方や、洗濯槽クリーニングの効果に関して興味を持っている方向けに情報提供ができれば幸いである。