おうまさん

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Sennheiser CX True Wirelessを導入

1. はじめに

 私はハイエンドヘッドホンを専門に様々な製品を購入し、「音の解像度を基本とした広大な音場とLUXMANの音の持ち味を活かした躍動ある音との調和」をテーマに自宅の音を構成しているが、好みとする音色の傾向としてはキラキラした繊細で明るいトーンが好みである。具体的に製品名を挙げるとするならば、ヘッドホンであればFocal Utopiaであり、1万円台のイヤホンで挙げれば、RHA MA750が好みに近くなっている。

 一方で近年、イヤホン界においてはワイヤレスが主流となってきており、代表的なものとしてAppleAirPodsをはじめとした様々な無線のイヤホンが発売されている。本ブログにおいては、導入しているイヤホンとして「RHA MA750」を既にレビューしているが有線イヤホンでありワイヤレスイヤホンは未導入な状況が続いていた。

 世の中の流れ的にニーズがあるのは、シンプルかつ導入が楽な製品で馴染みのある製品の導入であることを認識しており、1万円台のワイヤレスイヤホンの導入を検討したところ主流のメーカ群としてはApple(Airpods)、Sonyaudio-technicaSennheiserが候補として挙げられた。価格帯を1万円台に絞った理由としては、イヤホンは故障がつきものであるである点と、ワイヤレスという特徴上、紛失のリスクがつきものであるという点から運用保守の面において心理的負担が小さいながらも音質がある程度担保されているものが望ましいと考えたからである。

 検討の結果、最終的にはたまたまAmazonタイムセールで安くなっていたSennheiser CX True Wirelessが目に止まり購入することとなった。自宅でRHAのイヤホンを使用している観点から音色の差別化を図る狙いと、ヘッドホンであるSennheiser HD650の性能が価格の割には評判が良いことからSennheiserへの信頼があったため、導入の決定打となった。従って本記事では、実際にSennheiser CX True Wirelessを導入した感想と音質の傾向についてレビューを行う。

 

2. 開封、基本仕様

 USB Type Cで充電し、一度で最長9時間、充電ケースを合わせるとさらに18時間の合計27時間で再生できるためバッテリーに関しては安心感がある。また、アクティブノイズキャンセルや外音取り込み機能はないものの、Bluetooth 5.2とデュアルマイク搭載で普通に使用する最低限の機能が備わっている。イヤーピースはS,L,XSが付属しており、RHAほどではないものの耳のサイズに合わせたものを装着でき、女性の耳でも違和感のない使用が可能であった。

3. Sennheiser CX True Wirelessの音質

 一通り聴いてみて、まず感じたのは低音寄りで中低域に寄っていることである。ここで言う低音の品質は、ヘッドホンのD8000のようなレスポンスの早い立体感のあるものではなく、全体的に作り出される音の中のうち、低音のボリュームと沈み込みの割合が多少大きいということである。RHAのような高音のキラキラした感触はあまり無く、モニターライクほどではないが素朴でクリアな音質を提供するイヤホンであると感じた。解像度については特に不満はなく「Sennheiser」らしい音の厚みと全体的に統制されたものであり、ドンシャリしすぎず聞き疲れしにくい音質で仕上がっている。この点に関しては自宅で所有しているヘッドホンのHD650にも言えることである。

 折角なので有線タイプのRHA MA750と比較したところ、自身はMA750の方が多少立体感を感じられ好みの音質であった。低価格帯のイヤホン・ヘッドホンの性質上、音の立体感が2Dの感覚でのっぺり気味になってしまう傾向がある。価格帯が20万を超えることで、3D的に音の質量が増えて立体感を感じられるようになる。Sennheiser CX True Wirelessはどちらかというと2D寄りで横並びで音が鳴っている感覚だが、RHA MA750はその横並びの上にキラキラした音が別枠で付加されているような感触を持っている。有線と無線の違いであるので深い比較はナンセンスであるが、無線イヤホンのこの価格帯で上記の音質を成し遂げられていることは技術の進歩を感じるとともに、外で気軽に音楽を楽しめる音質ということで十分な性能であると言える。

 

4. その他機能

 スマホにアプリ「Smart Control」をインストールすることで、イコライザ、タッチコントロール等が設定できる。個人的にあまり設定するものではないが、自分の理想に近い音を追求する方に必要となる機能と想定する。

5. まとめ

 今回はSennheiser CX True Wirelessを導入し、実際の音質の所感を述べたとともに既に所有しているイヤホンやヘッドホンの音質をもとに比較を交えながら音の特徴を考察した。1万円台であることやワイヤレスイヤホンでこの音質という点を考慮すると、コスパが高くSennheiser製品として満足度の高い製品であることが伺える。

 最近ではSONY製ワイヤレスイヤホンの修理費に関して話題になったりと、ブランドへの信仰心を試されるケースが見受けられるが音質のみではなく価格帯、実運用面、サポートに関してもオーディオを楽しむ上で入念に検討が必要な要素であると認識している。今回のSennheiser CX True Wirelessは個人的には上記の要素を満たした製品であると考え、第三者におすすめしたい製品であったため、紹介を行い実際に知人にも使用していただき、高評価をいただいた。低価格帯でのワイヤレスによるシンプル運用を目指すオーヲタの信頼に、響きで応えるSennheiser

 Sennheiser CX True Wirelessに関し、音質の調査やこれから製品の導入をしようとしている方向けに参考となれば幸いである。

 

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