1. はじめに
コロナウイルスにより自粛が続いている中、自宅で楽しめる趣味の一つがオーディオである。オーディオは基本的に初期投資のみで、ほかにお金が掛かるとするならばイヤーパッドの交換代と電気代くらいである。税金はかからず、使用しなくなったオーディオも状態の良いものであれば売却すれば基本3分の1は返ってくる。
本記事では、世帯主に給付される10万円を使用して、良い音質を得るためにオススメのへヘッドホンをいくつか挙げる。なお、更に高音質を目指される方については、アンプ代は別途用意していただきたい。
※あくまでも10万円を使用するのであって、10万円以内で収まらないものもある。全体的に実力派を選定しているつもりで、自分なら何を勧めるか?というところに着眼点を置いている。
2.低価格帯(1万~3万まで)
beyerdynamic DT990PRO [1万円代]
全体的にバランスが良い。自身は同メーカのT1 2nd Generationを使用していたが装着感も良く安心と信頼のbeyerdynamic。モニターライクな感じ...。開放型なので音漏れする。
SENNHEISER HD599 または HD599SE [2万円代]
解像度はまあまあ。全体的に柔らかめで厚みがある音質。ゼンハイザーに外れはない。SEは色が異なる限定モデルなので通常モデルと音質に変わりはない。開放型なので音漏れする。
SONY MDR-1AM2 または MDR-CD900ST [2万円代]
密閉型だと安定なのはSONY。
ソニー SONY ヘッドホン MDR-1AM2 S : ハイレゾ 密閉型 折りたたみ式 ケーブル着脱式/バランス接続 Φ4.4ケーブル同梱 リモコン/マイク付き 2018年 シルバー
- 発売日: 2018/03/10
- メディア: エレクトロニクス
総評 : 低価格帯のヘッドホンは変に冒険するより、実績のある安定さを取ったほうが安心、という思いがある。浮いたお金でそれなりのアンプも購入可能。
3.中価格帯(3万~10万まで)
SENNHEISER HD660S または HD650 [4-5万円代]
ゼンハイザーの中価格帯ならHD660S。HD650の後継がHD660S。
HD650は定評があり、音の厚みと中低域が好評であったが、HD660Sは解像度が付与されている。その分、HD650の特徴は少し薄れている部分もあるので、重めのサウンドが好きならばHD650を勧める。現在、自身はHD650を絶賛運用中。どちらも開放型なので音漏れする。
Massdrop x Focal Elex [4-8万円代]
日本だと中古で購入するのが望ましい。通常は海外経由。10万以下で購入できるヘッドホンの中でコスパが良い。開放型なので音漏れする。ちょっと冒険したい方向け。
beyerdynamic DT1990PRO [5万円代]
beyerdynamicでも上位の方。安定さを取るならこれ。開放型なので音漏れする。
SONYMDR-M1ST [3万円代]
密閉型ならこちら。標準的なSONY。
中古)SENNHEISER HD800
中古という条件付きならば、信頼と実績のHD800。
総評 : 音質はお金を掛ければかけるほど良い音が手に入るので、どこで妥協するかが鍵となる。HD800のように、中古で10万超えの製品を10万以内に収めるのもアリ。ほかにも、FOSTEX TH900など中古で10万以内を狙える名機はある。
4.高価格帯(10万円以上) ※10万円を確実に使用
Final D8000 または D8000 PRO [30万円代]
登場以来、多くの評価を得ているヘッドホン。10万円を頭金にして購入すると幸せになれるかもしれない。自身が所有していた実績があり、どの音源にも基本的には対応できる。レスポンスのはやい低音が特徴。D8000 PROはD8000よりモニター寄りにした感じ。こう見えても開放型なので音漏れする。
Victor HA-WM90-B [30万円代]
密閉型でハイエンドヘッドホンのオススメならこちら。
Focal Utopia [40万代]
現在、自身でかなりの頻度で使用中。解像度◎。Focalのヘッドホンを買うなら、Elexの次にUtopiaと言っても過言ではない。ただし暴れ馬なのできちんと環境を整えてから。開放型なので音漏れする。
STAX SR-009 または SR-009S [30-40万円]
現在、自身で運用中。静電型であり、今回紹介したヘッドホンの中でも特徴が異なる。音質は抜群だが別途専用のドライバーが必要なので+10万以上。これより大幅に低価格なリーズナブルなSTAX製品もあるのでSTAXはいいぞ(趣味の世界)。いずれも開放型なので音漏れする。
総評 : 10万台・20万代の製品を追加しなかった理由は、ただ一つ。30万台以上のヘッドホンとは「音の質量」が圧倒的に違う。今回紹介したヘッドホンの後に、10万円・20万円代のヘッドホンを聴くとノッペリ聴こえてしまう。
ならば、最初から高価格帯のヘッドホンを購入したほうが良いと考え、このラインナップとなった。しかも今回は、10万円の特別定額給付金を使用するということで、いきなりステップアップできるという訳である。
5. まとめ
今回は、10万円の特別定額給付金を前提にオススメのヘッドホンを紹介した。全体的に、自身がオススメを聞かれたらこう答えるという形で、流行りのものが取り入れられたと感じる。一方で、違う角度からの製品を入れてみたりもした。自粛の中、各々試聴するわけにもいかないが、各レビューサイト等を通じて自分好みのヘッドホンを見つけていただければ幸いである。