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LUXMAN JPC-15000を導入しまくった話 -Focal Utopia,STAX SR-009を聴きなおす

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1. はじめに

 私は、自宅にてLUXMANの機器を中心にオーディオ環境を構成している。以前の2019年1月に、XLRケーブルのJPC-15000を1本導入し、適用後の感想を述べた。

 今回は、そのJPC-15000を更に2本購入し、合計3本を自宅の環境に組み込んだので改めて音質の変化の具合を確認する。なお、これまではJPC-15000が1本、JPC-10000が1本、BELDEN 1192Aを4本使用しており、各機器を接続していた。

 音質のテストには、自身が日常で使用しているFocal UtopiaとSTAX SR-009を使用し、いくつかの音源を再生しながらJPC-15000を適用する前と適用した後の所感を交えながら記事を構成する。

 

 

 

2. 接続構成

 今回は、以下の環境で比較試聴を行う。ヘッドホンはP-700uにFocal Utopiaを接続し、SRM-727ASTAX SR-009を接続した。

LUXMAN 各種ケーブル適用前>

機器ごとの接続は全てBELDEN 1192Aで行うもの。

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BELDEN 1192Aの構成

LUXMAN 各種ケーブル適用後>

DA-06,C-800f,SRM-727Aの接続はJPC-15000を使用、DA-06とP-700u間はJPC-10000を使用する。なお、一時的にDA-06とP-700u間をJPC-15000で接続し、テストも行った(JPC-10000を使用しない構成にもした)。したがって、UtopiaとSR-009でJPC-15000を全て伝った音質を確認している。JPC-15000が3本、JPC-10000が1本。

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LUXMAN各種ケーブルを適用した構成

 

3. LUXMAN JPC-15000適用前と適用後の音質比較

 <全てJPC-15000を伝った場合の音と、全てBELDEN 1192Aを伝った場合の比較>

 はじめに、BELDEN 1192Aを伝った音を聴いたのちに、JPC-15000を伝った音を確認した。実は、BELDEN 1192Aを全て伝った音を聴いたのは、2019年1月にXLRケーブルのJPC-15000を導入して以来、Focal Utopia側では約1年ぶりとなる。しっかりとJPC-15000とJPC-10000の音質が耳に叩き込まれている中で1192Aを聴いた感想としては、やや音全体が曇った形で立体感がやや薄れるのが第一印象であった。全体的に淡々とスッカラカン鳴ってる感じで、音の強弱が弱まった感じと中低音が弱まり、ボーカルが控えめで分離感が足りない印象を受けた。同様に、SR-009側でも1192Aの音質を確認したが、こちらはボーカルがキンキンしており、ずっと聴いていると聴き疲れをしそうな感触を持った。実際に、SR-009側としてはこれまでずっと1192Aを接続しながら聴いており、この課題はなんとかしないといけないと考えていた。

 反対に、今度はJPC-15000を全て伝った音を確認した。音全体としては、重心が中低域に集まり引き締まる形となった。これにより息が吹き込まれたように抑揚も感じられ、ボーカルのレンジが広がったり、ドラムは飛んだり跳ねたり弾けて気持ちがいいものとなった。また、中低域の表現だけではなく、さりげない高音が左右にかなり綺麗に流れる(例えばStarry-Go-Round(M@STER VERSION)を試聴)。

Starry-Go-Round (M@STER VERSION)

Starry-Go-Round (M@STER VERSION)

  • provided courtesy of iTunes

 

 今回は、新たにJPC-15000を二本追加したということで、主にSR-009側の接続が強化された形となる。全体的にUtopiaとSR-009を聴いてみての印象は同様だが、SR-009の音質については特に向上したと感じ取れた。全体的にSR-009のボーカルは元気が良いが、ある程度制御されており1192Aより緩和され聴き疲れすることは少なくなると感じた。細かい音はボーカルと違う段階で分離して聴こえ、埋もれることが無くなり、全体的に聞き取りやすくなった。余談だが、JPC-15000を通したSR-009はSUSVARAより自然と耳に入ってくる形で、低音もしっかりと型どられいる。

 

 <全てJPC-15000を伝った場合の音と、JPC-10000とJPC-15000を混合した場合の音の比較>

 次に、「DA-06とP-700u間のケーブルを直結でJPC-15000で接続した場合」と「DA-06とP-700u間のケーブルをLS-X0iでJPC-15000とJPC-10000で混合した場合」の比較結果を述べる。結論から言うと、直結でJPC-15000で接続した場合は音自体が綺麗に聴こえる気がした。全体的に曖昧な部分を補えているという感じがした。反対に、JPC-15000とJPC-10000で混合した場合と比較すると、「感じがする」という表現となる。ただこれに完全に気付けるかと言われると、実際には僅かな変化で劇的に変わるということではなかった。

 しかし、JPC-15000を外し、BELDEN 1192AとJPC-10000を混合した接続とすると、また音が変わる。この辺りは不思議である。JPC-10000はJPC-15000と同様の音を鳴らす、ということではないようである。また、JPC-15000があることで、これまで述べた音質が確保されてきていると認識した。JPC-10000とJPC-15000との音質の差異については2019年1月に投稿した記事内に簡単であるが記載を行っているため、今回は省略する。

 DACからの音をXLRセレクタで分けているのも少数派と思われるため、一般的には単にDA-06からP-700uでJPC-15000を直結すればよい話である。

 

4. まとめ

 本記事では、JPC-15000を複数本導入し自宅のシステムに組み込むことで、JPC-15000の基本的な音質を改めて複数のヘッドホンを通じ確認した。オーディオケーブルは味付け程度のものと感じていたが、真面目に作られたLUXMANのケーブルに触れていくうちに、「音をより楽しませる」要素も含まれているものと認識した。もちろん、電源ケーブルほど音が変化する、というものではないが多少の変化でも、これまで聴こえていた音楽をより盛り上げるアクセサリーとして親しむことができそうである。

 今回の導入で、自宅の機器構成としては音の入口から音の出口まで、全てLUXMANの血が流れることとなった。やはり、通しで聴くと自身はLUXMANの音に浸ってしまい、改めて自分に合っているシステムと感じられた。JPC-15000自体、LUXMANの機器に限らず、いろんな用途でも使用できるため是非活用いただければ幸いである(LUXMAN機器だらけだけど担当者さんと全然交流がないので提灯記事とかじゃないよ、ホンマに好きなんや...)。

 

 

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