1. はじめに
2017年4月29日(土)、春のヘッドフォン祭に行った。
中野サンプラザ11FのSTAXブースにて、SR-009とSRM-T8000の組み合わせで試聴した。
今回は、前回の記事で述べた内容を踏まえながら、試聴した感想を述べる。
2. 所感と質問事項
試聴した限りではサラサラ感というよりも、本当に綺麗な温もりのある音が聞こえた。
曲の中でヴァイオリンの音が何回か聞こえてきたが、帰りの電車内でも耳にその音が残るくらいの印象的な音が感じられた。透き通った音なのか、奥行きのある音なのか非常に言葉では言い表せない深い音だった。
SRM-727AとSRM-007tAと比較しても個人的にはSRM-T8000に軍配が上がった。
SRM-T8000は音の綺麗さだけではなく、全体的に透き通った音とパワフルな音をバランス良く鳴らしている印象を持った。
会場には、STAXの技術部長さんがいらっしゃったので、いくつか質問をさせていただいた。
・ナンセンスな質問かもしれないが、SRM-T8000はSR-009をベースに開発されたのか。(私)
⇒SR-009をはじめ、STAXのイヤースピーカ全てを網羅できるような開発を行った。(STAX)
・SRM-T8000は真空管を2本用いているが、メンテナンスの間隔としてはSRM-007tAと同様と考えて良いか。(私)
⇒これまでと同様に本製品も定期的にメンテナンスいただきたい。(STAX)
・SRM-T8000に搭載される予定のオプションスロットについて概要を教えていただきたい。LINEの入力端子が2つ追加される予定なのか。(私)
⇒DAC、もしくはフォノイコライザを追加するかもしれないがまだ正式には決まっていない。長いスパンでSTAX製品を使用いただきたいという思いがある為、このスロットを導入した経緯もある。(STAX)
⇒オプションスロットの価格はどれくらいになるか。(私)
3. まとめ
SRM-T8000を試聴し、前回気になっていた内容についてヒヤリングした。
試聴前はSRM-727Aを導入する思いが強かったが、今回の試聴結果でまた大きく印象が変わった。
ヘッドホンアンプとしてP-700uとTA-ZH1ESを結局両方購入したという経緯もあり、まずはSRM-727Aを所持した後で、状況を見ながらSRM-T8000の購入へ踏み切るといった選択肢もある。
STAXの開発部長さんは製品に対して非常に熱意がある方で、こちらも真剣に製品の導入を検討しようと考えた。
STAXブースにて試聴後にアンケートに答えると、STAXのバッグとパンフレット一式やロゴ入りのペンをいただけるので是非一度、2017春のヘッドフォン祭にて試聴いただきたい。