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TAG Heuer S/elの魅力について

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1. はじめに

私は10年以上、腕時計であるタグホイヤーのS/elを愛し続けている。そもそもタグホイヤーとは、スイスの高級時計メーカーでありながらも、比較的手を出しやすい価格帯でスポーティなデザインから落ち着いたデザインなど幅広い種類の時計を展開している。

F1のアイルトン・セナや、テニスの錦織圭とスポンサー契約していることでも知られ、歴史とともにスピードと究極を制してきたブランドである。

私は、タグホイヤーがリリースしてきた時計のデザインの中でも、1980年台後半に登場し始めたスポーツエレガンス(以下、S/elという)のデザインが大好きであり、過去に5つ所有していた経験がある。

現在はクォーツ2つと機械式1つの計3つを所有しているため、本記事ではその魅力について述べる。

 

2. S/elとは

S/elの特徴は主に3点ある。

1) S字のブレスレット

人間工学に基づいたブレスで、S/elの最も特徴と言えるものである。実際に腕に装着すると、違和感を感じず装着していることを忘れてしまうほどの快適な着け心地である。

個人的には金と銀のS字コマが交互に配置されたブレスを好むが、これらの組み合わせは自由であり、銀のコマのみでブレスを構成することもできるなど比較的自由度の高い造りにもなっている。

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2) 200m防水

S/elはダイバーズウォッチとしても使え、防水機能を備えている。文字盤のガラス周囲にあるベゼルは反時計周りに「カチカチ...」と手で回すことが出来る。しかし、竜頭が浮いていたり、裏蓋を自身で開けた場合は、防水とはいえ文字盤やガラスが曇ってしまう。実際に、湿気によりインデックスの塗料が劣化している中古品もよく見られる。

以下の画像は、クォーツのS/elを自身で電池交換した際に撮影した写真である。S/elはメンテナンス性にも優れており、電池の交換やベルトの調整を含めアマチュアでも簡単に手入れが行えるがこの時点で防水機能は失われるため、メーカにメンテを依頼をするのが最善な手法となる。

(本時計のボタン電池SR927SWを交換したもの)

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3) 多種多様なS/elのデザイン

自身が所有しているのは、クォーツの「S95.213K」「S95.713K」とオートマチックの「CG-2121-R0」の3つであり、いずれもブレスやベゼルが金色であるが、全て色が銀色で統一されたモデルも存在する。また、クォーツやオートマチックのいずれかから選択肢があり、なおかつ三針タイプやクロノグラフの種類として豊富にある。その数は30種を超えると思われる。

なお、クロノグラフは型番が「CG」からはじまり、その後に四桁の数字が並ぶ場合が多い。例えば、CG-2◯◯◯からはじまるならば12時、9時、6時位置に3つのインダイヤルが並ぶモデルなどである。

※例外もあり、CG-◯◯◯◯-◯などモデルチェンジされているモデルもある。

この規則で様々なモデルをGoogle等で検索していくと、特に気になるモデルがヒットすることもある。私が今まで現物として見たことのないS/elのモデルが「CG-1125」である。恐らく後期に製造されたものだと思うが、文字盤に金色の円が中央に小さくあり、同時にインダイヤルの枠も金の枠で描かれている。

「CG1120-1」と似たモデルであるが、文字盤がグレーと金の配色が個人的に大変気に入っており是非とも一度見てみたい時計の1つである(実在するかも不明)。

3. S/elの魅力

通常の腕時計のブレスは、革製のものであったり、ステンレスの長方形状の部品がいくつかに繋がって無難な種類が多い。しかし、最大の特徴であるS字型のブレスはもはや芸術であり、見て楽しむことも出来るほど強く引き寄せられるものでもある。

また、オートマチックのS/elにおいては当時のムーブメントの歴史に迫ることも出来る。自身のCG-2121には恐らく、代表的なクロノグラフのムーブメントであるETA7750が搭載されている。S/elの各々が整ったデザインを見ながら、当時の機械式時計の成立ちを考え、浸ることも趣がある。

最後に、S/elは特に90年代に人気となった時計でもある。当時放送されていた「古畑任三郎」の田村正和もS/elのアイルトン・セナモデル「S25.706」を装着していたと記憶している。特にそのモデルが見える古畑任三郎の回は、「ニューヨークでの出来事」や「さよなら、DJ」である。「さよなら、DJ」では実際に古畑がクロノグラフを操作しているシーンも見受けられる。

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4. まとめ

今回は、自身が気に入っているタグホイヤーS/elの概要について述べ、特徴や魅力について紹介した。S/elは現在、販売されていないが新たなモデルである「LINK」にそのデザインが継承されている。

タグホイヤー LINK」はS/elのブレス形状を継承し、S字のカーブをよりスタイリッシュに、平べったいステンレス製の素材で構成されている。特に、LINKのキャリバーSは個人的に好きなデザインであり、一時期購入を考えていたものでもある。

しかし、依然S/elの人気も衰えることもなく、様々な中古市場で多くのS/elが出回っている。比較的2万~10万ほどで購入できるため日常的にすぐ使用できる時計でもある。更にS/elは種類も多いため、前期に製造されたものや後期に製造されたものまで文字盤の形状や印字などが多岐にわたり、非常に歴史の奥深さも感じさせてくれる。

S/elは写真で見ると平凡な印象を受けてしまうかもしれないが、文字盤やインデックスを実際で生で見ると、その繊細さや輝く各部品にうっとりしてしまう時がある。他の時計もそうかもしれないが、私にとっては特別S/elが美しく芸術品のように思える一生の時計である。