1. はじめに
世の中は金であり、特に導入前の第一歩として低コストで何かを計画し、プロトタイプから形作るという姿勢は技術者にとって重要なことである。今回は、自宅でBarのプロトタイプモデルを構築し、低コストで楽しむよう工夫を施したので実装例を報告する。読者の対象者としては、初心者でこれからカクテルやBarについて、深くのめり込まずにまずは手軽に触れたいという方向けの記事となる。
なお、低コストで収めるよう100均のアイテムを使用した上で、価格が抑えられるよう酒類の仕入れに関しても配慮を行った上で雰囲気を出しながらも、手軽なバー環境を演出できるような工夫を行った。プロトタイプとした狙いとしては、初心者としてカクテルをはじめとした酒の嗜みをまずは自宅で気軽に味わいたいという思いと、飽きたらすぐに止められるという点からである。近隣のバーに出向いてもよいが、800-1500円の価格帯を毎度支払うことは、近年の物価上昇の中でも経済的に望ましくないため、自宅で手軽に空間を作りながら酒も同時に楽しむことを目的としている。
2. ホテルにおけるバーの調査
ホテルのバーでは上記のような画像なイメージで、薄暗い落ち着いた雰囲気とお洒落な物品で構成される。特に、中央のグラスは「ambientec」というブランドのケーブルレスタイプが使用され、空間を彩っている。このような薄暗い空間を微かな明かりで照らすものがクリスタルテーブルランプであるが、サードパーティ製のものを購入して低コストで抑えるのでも良いし、「ambientec」製の本物を購入しても良いが、まずはプロトタイプとして低コストで抑えることを意識した場合、ハードルが高くなる。
また、グラスにおいてもバカラ等の上質な製品を用いてもよいが、割れた際のショックが大きいため低価格なものを用いてリスクヘッジを行うことが心理的な負担も軽減できる。従って、私は次章に示す方法で低コストでBarの雰囲気を実装した。
3. 購入する物品
・キャンドル(丸形)&模様が入っているキャンドルの瓶入れ物
(100均で購入可能)
・カクテルグラス(100均で購入可能)
・カクテルの本(任意、どの酒で構成するかを事前に調査する)
必須ではないが、フルーツ系など自分の好みに合わせた酒の目安をつけることができ、手戻りを防ぐことができる。酒自体は、ドンキホーテがAmazonより安い、または同程度の価格帯であり仕入れが低コストで抑えられた。
・ストロー、フォーク、スプーン など
(100均で購入可能)
・シェーカー、ジガーカップ(任意)
・JAZZのBGM(重要)
個人的に昔からお気に入りなBGM群を以下に示す。
上記の物品を揃えた上で、実際に雰囲気を実装した例を以下に示す。
照明を極力落とし、キャンドルの光によって空間が彩られ、カクテルの色味が鮮やかに写った。グラスも100均のものを使用しており、酒も少量タイプの瓶を予め本で選別し2-3つ購入したことで闇雲に購入すること無く出費を抑えることが出来た。軽食にはデザートやスモークタンを用意し、酒以外の楽しみを増やすことで充実度を付加した。複数人でカクテルを楽しむ場合はオプションでシェーカーでシェイクしたり、丸い氷(アイスボール)を作る型を100均で追加購入して付加価値を作ることもよいと考える。ジャズのBGMとともにBarの雰囲気をより高めることで、全体で2000円~5000円以下でBarの世界に浸れることが可能となった。
BGMを付加した空間の例を参考として以下に示す。
自宅でBAR。レモネードスカッシュとファジーネーブル。JBL 4305Pがジャズを奏で雰囲気◎。気軽にAirplayで再生できる点が便利。 pic.twitter.com/Tp2K0A5fB4
— うまうま (@umauma2010) November 19, 2022
完全に彼女に影響された今日のカクテル。ウイニング・ラン。
— うまうま (@umauma2010) November 26, 2022
甘さをメインにシェーク。アルコール度数を低めで飲みやすい一品。https://t.co/tszP2qpVvV pic.twitter.com/o9D02GfFZt
本日は店舗にてBAR。落ち着いていて当たりを引いた店。
— うまうま (@umauma2010) December 3, 2022
雰囲気、カクテル本に無いメニューなど勉強になった。費用6800円。 pic.twitter.com/jRvTL1gH2M
4. まとめ
今回は、自宅におけるBarの導入として低コストではじめられるよう、いくつかの物品を紹介した上で自宅の環境をもとに実践例を示した。私はアルコールが嫌いだが、カクテルのような少量の酒で適度な酒を嗜むことに対して抵抗がないため実際に始めることとした。また、本記事で紹介した「カクテル完全バイブル」の本は多種多様なカクテルが写真つきで掲載されており、作り方も載っているため自分に合いそうなカクテルを見つけやすく、自宅以外にも直接Barに出向いて注文することも可能なものとなっている。初心者の方や、これから自宅でBarの雰囲気を味わいたい方等に参考となれば幸いである。