1. はじめに
私はPanasonicのドラム式洗濯機を使用しており、洗濯と乾燥モードを使用して衣類を乾燥させている。ドラム式洗濯機を導入した利点として、洗濯後に衣類を部屋干しするなどの乾燥手間が省けたことが挙げられるが、乾燥後の衣類を放置する癖がついてしまい、生活上の課題となっていた。
従って、本記事では上記の課題を解消するための施策について検討を行い、実際に施策を行った結果について報告する。
2. 乾燥後の衣類の収納方法
乾燥後の衣類を自動的に畳む機会は開発ハードルが高く、市場に出回っていないことから、私は衣類を一時的に退避させておくボックスを用意し、順次そこから衣類を取り出す方法をとることとした。これにより、衣類を洗濯機内や床に放置することなく、スマートに片付けるように見せかけ、取り出しやすくする狙いがあった。また、シワになりやすい衣類のことを考慮し、必要に応じてすぐハンガー等でかけられる手すりのような機構を備えているランドリーボックスの導入を課題に対する施策として検討することとした。
3. ランドリーボックスの比較
ランドリーボックスの選定にあたり、重要な要件をいくつか設定することとした。
・部屋にボックスを設置するため場所を取らない折りたたみ式とすること
・ハンガー等がかけられる機構とすること
・衣類を複数に収納できるなど拡張性が期待できること
上記の要件を考慮し、以下の製品について比較検討した。
ア)メッシュ型の折りたたみ式
イ)アルミ枠付き布収納折りたたみ型
ウ)ポリプロピレン折りたたみバスケット型
最終的に私はイ)の「アルミ枠付き布収納折りたたみ型」を選定することとした。理由としては、収納枠として3つに隔てられておりタオルと普段着などで分けられて放り込めること、複数のボックスを購入しなくとも1つで収まることでコストパフォーマンスがよいことが挙げられる。また要件に挙げていた、折り畳み式で収納場所が確保できたり、アルミ素材により枠にハンガーで吊るすことでシワになりやすい衣類を管理できることがポイントとなり、実際に購入して運用することとした。
4. 実運用の結果
画像のように、3つに隔てられている収納を活用し「Dark」には服、「Light」には下着類、「Color」にはタオル類をカテゴリごとに分別して放り込むことにより、一時収納退避先として片付けることが可能となった。時間がある際に、この中から畳むべき衣類は畳んで収納し、すぐ使うものはランドリーボックスから直接取り出すことで短縮化を図った。
また、アルミの上部枠にハンガーをかけることで簡易的に衣類を吊るすこともでき、利便性が向上した。更に、ランドリーボックスに手持ち紐がついているため、持ち運びもでき、任意の場所に設置を変更することもできることから、軽量で運用面においても優れていることがわかった。
デメリットとしては、片付けるとは言っても一時的に収納しているに過ぎないので場所をある程度とることである。あくまで一時退避先として活用することが前提となり、「サッと片付ける」には適しているアイテムであると認識している。
5. まとめ
今回は、ドラム式洗濯機で乾燥後の衣類の取扱い方法について検討を行い、ランドリーボックスの導入により衣類整頓のきっかけを作り、その運用と効果を示した。最近はドラム式洗濯機よりも縦型洗濯機に移行した方が良いという風潮もあるが、衣類の乾燥は避けて通れない部分もあり、どちらも一長一短なところがあると認識している。個人的には、干す作業を短縮するためにも乾燥機能は必要な機能であることから、ドラム式洗濯機の活用を推進していきたいと考えている。
乾燥後の衣類の取り扱いについては、自動的に畳む技術の進歩を期待している。それまでは、今回の記事で取り扱った一時退避の衣類整頓を生活の中に取り入れて運用していきたい次第である。